2024年3月3日掲載

Jimmy Smith
dot com blues
Universal原盤
2000年2月録音

 ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、300円で購入した作品です。

 ジャズ・オルガンと言ったらこの人、ジミー・スミスの75歳の時に録音された作品です。ウィキペディアを見ますとこの作品は、多作家ジミー・スミスの最後から二つ目の作品となります。

 晩年は結構な頻度でスミスは来日し、ブルーノート東京で勇姿をみせておりました。この作品は2000年2月から3月の来日の後に録音され、2001年1月の来日に合わせて日本で先行発売されたものです。

 ラッセル・マローン(g)、レジー・マクブライド(b), ハーヴィー・メイソン(d) との演奏をメインにして、次の方々がゲスト参加しています。

B.B. キング(vo, g)
ドクター・ジョン(vo, p, el-p)
タジ・マハール(vo, g)
エタ・ジェームス(vo)
ケブ・モ(vo, g)

 ホーン・セクションも入り、ゲスト陣の歌と演奏が光り、スミスも名人芸を聴かせてくれる、贅沢な1枚です。

 そんな中で6曲目にはエリントン楽団の名曲「ムード・インディゴ」が、スミスとバンドメンバーとの演奏され、ブルージーなオルガン・ジャズを堪能できます。それに続く7曲目は、ケブ・モ作の「オーヴァー&オーヴァー」で、彼の歌声とギターが冴え渡っている、爽やかなブルースが気持ち良いものです。

 私はこの2曲の流れが好きな本作品ですが、聴く方ごとに聴き所がある作品なのでしょう。最晩年でも自分のスタイルを通しながら聴きごたえある作品を残したスミス、さすがはジャズ界の巨星です。