2024年3月2日掲載

Bill Perkins & Richie Kamuca
Tenors Head-On
Liberty原盤
1956年7月録音

 ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、400円で購入した作品です。

 1924年サンフランシスコ生まれのテナー・サックス奏者のビル・パーキンス、1930年フィラデルフィア生まれのテナー・サックス奏者のリッチー・カミューカ、共にレスター派でケントン楽団に所属していた二人の、双頭作品です。

 そしてリズム陣は西海岸の名手の、この3人です。
ピート・ジョリー(p)
レッド・ミッチェル(b)
スタン・レヴィー(d)

 アルバム名通りに、2本のテナー・サックスが正面からぶつかり合っている1枚です。そのぶつかりは、東海岸の熱きものではなく、互いに優しさを持ち寄ってのものです。そして二人の息が見事に合っているので、心地よく聴けるものです。

 ジャケットをみますと、二人の表情には苦悶があり、下にいる女性は困り果てている表情です。この3人の表情が違ったものならば、この作品に一層の愛着が持てます。