John Coltrane Quartet
Live At The Jazz Gallery 1960
Rare Live Recordings原盤
1960年6月録音
コルトレーンの二度目のマイルス・グループでの活動は、1960年4月10日のドイツのシュトゥッガルトでのライブで終わりとなりました。そしてコルトレーンは次メンバーで、第一期コルトレーン・カルテットを結成しました。
Steve Kuhn(p)
Steve Davis(b)
Pete La Roca(d)
このメンバーでNYにあるジャズ・ギャラリーに、5月3日から7月3日まで出演したのです。そしてこの期間中にピアノがスティーヴ・キューンからマッコイ・タイナーに変わったのでした。
ジャズ・ギャラリー出演期間中の、6月10日と6月27日の演奏の私家録音の存在は、早くから知られたものでした。
その二つの私家録音の中の6月10日の演奏が、CD2枚組で2011年にブートレグ発売されました。なおCDには6月27日とクレジットされていますが、「The John Coltrane Reference」の補完情報サイト(http://www.wildmusic-jazz.com/jcr_index.htm)では、これは6月10日の演奏としており、私のサイトでもこれに従っています。収録曲は次の通りです。
Disc 1
Liberia
Everytime We Say Goodbye
The Night Has a Thousand Eyes
Disc 2
Summertime
I Can’t Get Started (Exotica)
Body and Soul
But Not for Me
なお「The John Coltrane Reference」では演奏順番は次の通りとしています。またCDには「I Can’t Get Started」とクレジットされているのは、「Exotica」としています。
The Night Has a Thousand Eyes
Summertime
Exotica
Body and Soul
But Not for Me
Liberia
Everytime We Say Goodbye
各曲については、「今日のコルトレーン」をお読みください。
前年の3月からはアトランティックでのアルバム制作が続いていたコルトレーン、何とかマイルスの元での演奏を終えたコルトレーン、そして念願の自分のバンドでの活動を始めたコルトレーン。そんな彼の幾つもの気持ちが、ここでの演奏から聴き取れます。
そして私はコルトレーンとラロカの出会いが5年ほど後ならば、二人のいつもの共演が残されたのかななどと、想像しています。