2023年2月3日掲載

John Coltrane
The Bethlehem Years
Bethlehem原盤
1957年12月録音

 コルトレーンは1957年に2回、ベツレヘムのセッションに参加し、1958年に2枚のアルバムで発売されました。
1957年10月のセッション
Winner’s Circle
1957年12月のセッション
Art Blakey’s Big Band

 コルトレーンの知名度が鰻登りとなり、そして没後には、あくまで主役ではなく参加した二つのセッションが、コルトレーンの名前を冠して発売されるようになりました。

 さらにCD時代になると、別テイクなどを収めたCDがいくつかのパッケージで発売され、今日取り上げるCD2枚組もそんな一つです。
これは1994年発売ですが、この後には「John Coltrane / The Outer World」とのCD2枚組が発売され、それは数秒のテイクを含めて残っていると思われるものを全て詰め込んだものでした。今となっては残念なことですが、私は持っておりません。

 今日取り上げる「The Bethlehem Years: John Coltrane」には、2つのアルバム全てと、次に通りに12月の別テイクが収録されています。(10月のセッションには別テイクは無いようです)
Oais (take 4)
Midriff (take 1,3)
The Kiss of No Return (take 1,4,5)
The Outer World (take 2,5)
El Toro Valiente (take 1,2)
Ain’t Life Grand (take 2,4)
Pristine (take 1,2,6,8)
Tippin’ (take 1,3)

 12月の別テイクに関しては、「今日のコルトレーン」をお読み下さい。

 万人に勧められるCD2枚組ではありませんが、私にとっては12月のセッションで収録された、クインテットでの2曲の別テイクが聴けることが幸せな限りです。

 アート・ブレイキー好きの方には必携であるCD2枚組であることは、言うまでもないでしょう。