2023年2月2日掲載

Art Blakey’s Big Band
Bethlehem原盤
1957年12月録音

 アート・ブレイキーにとって久しぶりのビッグ・バンドでのレコーディングが、1957年12月(日は不明)にベツレヘムで行われ、そこにコルトレーンが参加しました。コルトレーンにとっては、2度あるベツレヘムでのレコーディングの、最後のものになります。

A面
Midriff (Big Band)
Ain’t Life Grand (Big Band)
Tippin’ (Quintet)
Pristine (Quintet)

B面
El Toro Valiente (Big Band)
The Kiss of No Return (Big Band)
Late Date (Big Band)
The Outer World (Big Band)

 8曲中6曲がメインのビッグバンドでの演奏で、残り2曲がクインテットでの演奏です。

 参加メンバーや各曲については、「今日のコルトレーン」をお読み下さい。

 豪華メンバーでのビッグバンドの演奏は、アル・コーンなどによるアレンジが冴え渡り、楽しさとスリリングが同居したものです。またこの時期になると、コルトレーンもソロ・スペースが与えられる存在になっています。

 このようにビッグバンドでの6曲を楽しみながらも、気持ちはクインテットでの2曲となります。ハードバップに包まれた演奏での僅かながらも至極の時を過ごすと、この感じで「たっぷり1枚」と思う方は多いことでしょう。