Omer Avital
Qantar
Zamzama原盤
2017年1月録音
さて「Qantar」の意味はとMac内蔵辞書に入力しましたが、
Qantas = カンタス航空
Qatar = カタール
が表示され、「Qantar」はありませんでした。Googleではと検索したところ、このアルバムに関するものがヒットされました。
このアルバムについてディスクユニオンの本盤紹介ページから引用します。
イスラエル2大ベーシスト、オメル・アヴィタルの最新プロジェクトQANTAR始動!ニュー・ヨークで活躍する同郷の盟友たちで結成されたスーパー・バンド。
Ofri Nehemya (Dr)、Asaf Yuria (Ts/Ss)、Alexander Levin(Ts)、Eden Ladin(p&key)という現在ニュー・ヨークのシーンの最前線で活躍している若手ミュージシャンで構成され、中近東のエキゾチックな旋律はもちろんのこと都会的な洗練されたハーモニーとグルーヴィーな低音が絡み合いこの瞬間でしかなしえなかったエネルギッシュな演奏を収録。
私には意味が掴めなかった「Qantar」は、アルバム名でありバンド名とのこと、その第1作を聴いてみます。
これまでのアヴィタルの演奏に、R&Bの臭いを加えたような演奏であり、それはアヴィタルのベースと共に、ドラムスのオフリが叩き出しリズムの切れ味によるものでしょう。このオフリは1994年生まれで10歳代後半からプロ活動を行なっており、ピアノのシャイ・マエストロや、ベース奏者のアヴィシャイ・コーエンなどのイスラエルジャズの中心メンバーと共演を重ねてきました。オマー・アヴィタルとは20歳を過ぎてから共演するようになり、本作品録音時は23歳でありました。
この大きな可能性を秘めたドラム奏者の他にも、キーボードもサックスの二人も良い味を出しております。アヴィタルはこの作品に手応えを感じとのでしょう、このバンドで2020年に2作目を発表しています。
ジャケに写るメンバーは、ジーンズにジャケットとの服装で、リーダー以外は着こなしていると言えるでしょう。またリーダーのアヴィタルに場合は彼独特のセンスでの着こなしになっており、これはまた彼らしいところです。
このバンドでの活動を楽しみにすると同時に、僅かな活動で終わった「The Omer Avital Marlon Browden Project」のようにならないことを願っています。