John Coltrane
Stardust
Prestige原盤
1958年1月録音
各曲解説「今日のコルトレーン」
この1963年9月頃に発売されたアルバムが好きだという方も、多くいるかと思います。ウイルバー・ハーデン参加の1958年7月11日から「Stardust」と「Love Thy Neighbor」、ハバード入りの同年12月26日から「Then I’ll Be Tired Of You」、そのセッションからハバードが抜けて「Time After Time」、合計四曲が収録されている作品です。
バラッドのコルトレーンを楽しめる作品です。
(発売日はウィキペディアからの情報です)
A面頭の「Stardust」とB面最後の「Then I’ll Be Tired Of You」、この二つのバラッド演奏が、この曲配置ですと輝く存在となります。またハーデンとハバードの色合いの違いも楽しめ、ガーランドの持ち味も最大限に発揮され、暖かい部屋でコーヒをすすりながら過ごす午後のひと時のような落ち着いた気分になります。そのコーヒーにはコーヒーフレッシュではなく、昔ながらの生クリームが軽く注がれており、より一層にコーヒー自体の味を引き立ている感じです。
恐らくはこの両セッションはコルトレーンの意向ではなく、プレスティッジが企画したものでしょう。そんな中にあってコルトレーンはメンバーに合わせながら自己主張もしっかりと行い、結果として聴き心地の良い作品となりました。