2020年7月2日掲載

John Coltrane
Standard Coltrane
Prestige原盤
1958年5月録

各曲解説「今日のコルトレーン」

 プレスティッジでの契約を果たすためにコルトレーンは、1958年7月11日と12月26日に吹き込みを行いました。どちらもトランペット奏者とのクインテットでの演奏で、ガーランドが引っ張り出してきた曲を中心に、14曲を吹き込みました。

 1958年7月11日のセッションはウィルバー・ハーデンとの演奏で8曲演奏し、この作品にはその中から4曲が収録されています。

 1962年10月に発売された作品です。
(発売日はウィキペディアからの情報です)

 今まで研鑽を積んできた仲間たちと、コルトレーンはその気心知れた雰囲気を壊すような演奏は一切せずに、素敵な曲を楽しく演奏している作品です。ウィルバー・ハーデンの存在も、この雰囲気の一つの要因でしょう。コルトレーンとハーデンのかつての結びつきは分かりませんが、ハーデンの彼なりの演奏を埋れさせることが無いように、コルトレーンは演奏しいます。

 聴く側はしっかりと作品に対峙してとの力の入れようは捨てて、スコッチでも舐めながら気楽に本作を聴くことをお勧めします。そうするとコルトレーンの歌心の魔力に、取り憑かれることでしょう。