2020年5月6日掲載

George Garzone
For’s And Two’s
NYC原盤
1996年4月録音

 ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、240円で購入した作品です。

 私にとってテナー・サックス奏者のジョージ・ガゾーンは、追っかけたいと思いながら、なかなか巡り合わせが悪いお方でした。そんな彼の作品も、中古セールで一度に2枚入手出来たのですから、私とガゾーンの巡り合わせはこれからなのでしょう。

 1999年録音盤は20年前(2000/2/15)に「今日の1枚」で取り上げましたが、今日取り上げる作品は、それより三年前の作品になります。
 Joe Lovano(ts), Joey Calderazzo(p), John Lockwood(b), そしてBill Stewart(d)との演奏です。 

 ここでのガゾーンは、演奏内容も演奏スタイルも随分と王道路線だなと感じ、1999年録音盤や森山威男さんの作品での演奏ぶりとの違いに最初は戸惑いました。しかしながら聴き進めれば、これはもう王道路線であるジョー・ロヴァーノとのぶつかり合いを、楽しめました。

 私は常時三種類のシングル・モルト・スコッチ・ウィスキーを自宅に用意していますが、今あるもので言えば、ガゾーンの音色はアイラの人気ブランドのラガヴーリンの辛味のようです。一方のロヴァーノは、ハイランドの勇者ダルモアの奥深い甘さの広がりのようです。

 そんなことを思い、本作を楽しみました。