2019年8月10日掲載

Geri Allen
Maroons
somethin’ else原盤
1992年2月録音

 ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、240円で購入した作品です。

 タイトルの意味はウィキペディアによれば「アフリカ系 アメリカ人の子孫であり、奴隷制度から離れて集落を形成した。 農園から脱出した人もいれば、自由の中で生まれた人のように、常に自由だった人もいました。 彼らはしばしば先住民族と混ざり合って、独特のクレオール文化を生み出しました」とのことです。(英語ウィキペディアをGoogle翻訳)

 1980年代から才女ぶりをジャズ界に示し続けているジュリ・アレンですが、この「今日の1枚」では今までに5枚の作品を取り上げてきました。今日取り上げる作品は、ヴィレッジ・ヴァンガードのライブ盤(2018/2/2)の2ヶ月後に録音されたもので、トランペットを2本入れた作品です。

 「ジャズ界に示し続けている」と書きましたが、ジュリさんは2017年6月27日にお亡くなり、60年の生涯に幕を閉じました。私が知っている彼女の活動はその一部なのですが、改めてウィキペディアを見ますと数々の賞を受けてきたお方です。ガンに苦しんでいる間も作品への情熱を持ち続けていたようです。

 さて本作も、ジュリさんの情熱がうかがえる内容です。タイトルに示された意味合いを込めての演奏なのでしょうけど、私にはその意味するところは理解のしようがありません。しかし何かを感じることはでき、それは先人への鎮魂歌のようなものです。散漫な印象も感じますが、それは私の感性の鈍さからくるものでしょう。