Ronald Muldrow
Freedom’s Serenade
Double Time Record原盤
1998年6月録音
ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、300円で購入した作品です。
ロナルド・マルローはギター奏者ですが、私は中古半額セールのエサ箱で初めて名前を知った方です。ウィキペディアによれば1949年生まれの彼は、ソウルジャズやハードバップの分野で活動していた方で、エディー・ハリスとの共演で知られた方とのことです。子供の頃にラジオから聴こえたウェス・モンゴメリーに魅了された彼ですが、残念ながら2007年に亡くなりました。
マルグリュー・ミラーに、Miller Pertum というヴァイブ奏者などが参加している本作品は、4枚ある彼のリーダー作の最後の作品です。
ふらりと入ったバーでこんな演奏に出会えたら、いつものシングル・モルトの熟成年数が一つ上がることでしょう。ここで聴けるしつこくないブルース・フィーリングが、素敵な相方になってくれるはずです。
主役のギター、そしてピアノにヴァイブがしっかりと自己主張している、それでも統一感があるロナルド作の「Vitreousity」と「Point Set On Ahmad」、そしてドーハム作の有名曲「Blue Bossa」が、この作品の白眉でしょうかね。
自宅でシングル・モルトの夜に、この作品は活躍しそうです。