2020年1月8日掲載

Pat Martino
Stone Blue
Blue Note原盤
1998年2月録音

 ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、325円で購入した作品です。

 75歳のマルティーノさんは、今でも現役で活動しているようで、毎年のように新作を世に出しています。日本のギタリストでは中牟礼さんは、86歳で現役バリバリのお方です。

 今日はマルティーノさんが64歳の時に、エリック・アレキサンダーと吹き込んだ作品を聴いてみます。

 速い流れの中でアレキサンダーが外枠を作り上げていき、マルティーノさんがそこに直球を投げ込んでいるような作品です。外枠にはコルトレーンの香りやファンクの勢いが感じられますが、直球は実にシンプルながら味わい深いものです。バップを体に染み込ませて1960年代の荒波を進んできたマルティーノさんのギターは、変化球なしの彼の個性そのままのストレートな演奏で気持ちが良いものです。

 ギター奏者を目指す方々の間では高い支持を得ているらしいマルティーノさんですが、私には自分をしっかり持ってどんな場面でも自分を出せるジャズマンとの印象の方です。