John Coltrane Quintet
The Complete Paris Concerts – Nov. 18, 1961
Magnetic原盤
1961年11月録音
各曲解説「今日のコルトレーン」
エリック・ドルフィを加えたクインテットで活動していた1961年のコルトレーンですが、伝説のヴィレッジ・ヴァンガードの後に、22日間連続公演で合計31回のステージ、7カ国での日程で欧州ツアーを行いました。ベースはレジー・ワークマンです。
これはノーマン・グランツ主催のもので、ガレスピーのクインテットとの出演です。
まずはイギリス内で7日間の演奏活動を行ったのちにパリに渡り、11月18日に2回公演を行いました。これはラジオ放送されていたようで、そのエアチェックがブートレグとして、1987年にJazz Way からLPレコードとして発売されました。しかしながら、全曲収録ではありませんでした。
1990年前後にMagneticから本CD2枚組が発売され、2回公演の全てを収録し、クレジットも正確な内容でした。
First concert
Impressions
I Want to Talk About You
Blue Train
My Favorite Things
Second concert
Blue Train
I Want to Talk About You
My Favorite Things
各曲については、「今日のコルトレーン」をお読み下さい。
疲れを全く感じさせずに突き進んでいくコルトレーンの演奏に、圧巻される内容です。またブートレグならではの楽しみもあります。
一例を挙げるならば、「My Favorite Things」でしょう。前半の部ではドルフィ抜きで、突っ走るコルトレーンの圧巻の執念を感じる内容です。後半の部ではドルフィがフルートで参加しますが、迷いがある演奏であり、全体としてもウダウダした演奏となっています。
この「My Favorite Things」の演奏が、この後もまだまだ続く欧州ツアーでどうなっていくかのか、こんな視点で1961年欧州ツアーを聴いてみるのも、面白いものでしょう。