085

  • 1382 George Colligan Trio / Activism
  • 1401 Richard Wyands Trio / Get Out of Town
  • 1423 Reuben Brown / Ice Scape

 ニュージャージー生まれのジョージ・コリガン、オークランド生まれのリチャード・ワイアンズ、どこで生まれたのかリューベン・ブラウン、こんな3人のピアニストがスティープル・チェイスにリーダー作品を残しました。


1382 George Colligan Trio / Activism

 スティープル・チェイスに多くのリーダー作品を残しているジョージ・コリガンですが、その最初は1995年11月にトリオで録音されたこのアルバムです。アルバム名にもなった『Activism』はコリガン作のもので、「積極的な行動」との意味です。

  録音の時には25歳のジョージ・コリガンは、1960年代のハンコックの存在を感じる演奏で、ジャズ界で身を立てていく熱い決意が『Activism』に感じます。


1401 Richard Wyands Trio / Get Out of Town

 リチャード・ワイアンズ唯一のスティープル・チェイスでのリーダー作品は、トリオでの演奏です。コール・ポーター作の曲『Get Out of Town』を、アルバム名にしています。有名曲揃いのポーターの中では地味な曲ですが、クリス・コナーにアニタ・オデイの歌唱が忘れられないものです。

 さてワイアンズの演奏ですが、ちょっとした謎解きをしているような、わくわく感があるものです。歌伴のワイアンズだけあってメロディを活かし方に長けているし、ベースとドラムスの使い方もなかなかのものです。『Get Out of Town』のピアノでの名演に、これが加わっていきました。


1423 Reuben Brown / Ice Scape

 リューベン・ブラウンのスティープル・チェイスでの初リーダー作品は、1994年1月にトリオで録音されたこのアルバムになります。スタンダードとブラウン作の曲が収録されている中で、アルバム名になっている『Ice Scape』はブラウン作のものです。

 ソロでの演奏となった『Ice Scape』では、身が引き締まるような緊張感あるもので、厳しいけど美しい景色が浮かんでくる演奏です。


【ついでにフォト】

2006年 香港