
- 1257 Joe Locke / Present Tense
- 1312 Larry Willis / How Do You Keep the Music Playing?
- 1352 Andy LaVerne Trio / Glass Ceiling
「ちょっと斜に構えた皮肉な見方とか第三者的な眼差しで社会や人生を描いたりするコール・ポーター」(20世紀ジャズ名曲大事典より)の中では、この『オール・オブ・ユー』は比較的ストレートなラブ・ソングのようです。
スティープル・チェイスでは1980年代に入ってからこの曲を取り上げています。ジョー・ロックやラリー・ウィリスにアンディ・ラヴァーンが、『オール・オブ・ユー』を演奏しています。
1257 Joe Locke / Present Tense
スティープル・チェイスに8枚のリーダー・作品を残したヴィブラフォンんのジョー・ロックですが、その最初の作品に『オール・オブ・ユー』が収録されています。スティープル・チェイスのハウス・ミュージシャンに囲まれての、クインテットでの演奏です。
ラリー・シュナイダーのテナー・サックスの気怠い響きが全体を支配しており、不思議な『オール・オブ・ユー』となっています。
1312 Larry Willis / How Do You Keep the Music Playing?
幅広い活動で知られるピアニストのラリー・ウィリスは、ベテランの域に入ってから、スティープル・チェイスに5枚のリーダー作品を残しました。その4枚目のこのアルバムはトリオでの演奏で、そこに『オール・オブ・ユー』が収録されています。
ピアノの硬質な響きは優しさも伴い、そしてベースのデイヴィッド・ウィリアムスからの変化球もあり、楽しく聴ける『オール・オブ・ユー』となっています。
1352 Andy LaVerne Trio / Glass Ceiling
スティープル・チェイスの顔と言えるピアニストのアンディ・ラヴァーンは、このレーベルから30枚ほどのリーダー作品を発表しています。世界から評価されている彼の、スティープル・チェイスでの14枚目のリーダー作品はトリオでの演奏で、そこに『オール・オブ・ユー』が収録されています。
ソリッドでアグレッシブな響きと展開のこの『オール・オブ・ユー』を聴いていると、世界的評価のアンディ・ラヴァーンの実力がよく分かります。
【ついでにフォト】

2006年 香港
2025年5月12日掲載