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  • 1149 Archie Shepp and Niels-Henning Ørsted Pedersen / Looking at Bird
  • 1347 Larry Schneider Quartet / Mohawk
  • 1401 Richard Wyands Trio / Get Out of Town

 「しっとりとした味わいがあるこの曲」(20世紀ジャズ名曲大事典より)とのパーカー作の『ヤードバード組曲』の名演となると、真っ先にはパーカー自身のダイアルでのものとなり、他にもジミー・スミスのブルーノートでの演奏など、多くの演奏が残っています。

 スティープル・チェイスでも、アーチー・シェップ&ニールス・ペデルセンやラリー・シュナイダーにリチャード・ワイアンズの演奏があります。


1149 Archie Shepp and Niels-Henning Ørsted Pedersen / Looking at Bird

 ベーシストのニールス・ペデルセンはスティープル・チェイスにデュオ作品を10枚近く残していますが、1枚を除いては鍵盤楽器との演奏でした。その例外の1枚がこれで、1980年7月にアーチー・シェップと録音したものです。アルバム名の通りにパーカーの名曲を中心にした選曲で、その中に『ヤードバード組曲』があります。

 ペデルセンの堅実なリズム・キープと豊かな表情の響きがあるからこそ、シェップの人間味あるサックスが味わい深くなっていると感じる、素敵な『ヤードバード組曲』です。


1347 Larry Schneider Quartet / Mohawk

 テナー・サックス奏者のラリー・シュナイダーの、スティープル・チェイスでの5枚目のリーダー作品に、『ヤードバード組曲』が含まれています。ベースのピーター・ワシントンと、ドラムスのケニー・ワシントンとのトリオでの演奏です。

 優柔不断な男の呟きのようなサックスも、聴き進むと説得力ある演奏となり、10分間の『ヤードバード組曲』が楽しめます。


1401 Richard Wyands Trio / Get Out of Town

 10代半ばの1944年からプロとして活動していた(20世紀ジャズ名曲大事典より)ピアニストのリチャード・ワイアンズは、60歳代の終盤にスティープル・チェイスにリーダー作品を残しました。

 軽快なピアノ・トリオで味わう『ヤードバード組曲』も良いもんだと感心しながら、スティープル・チェイスでのワイアンズを楽しみました。


【ついでにフォト】

2006年 香港

2025年5月11日掲載