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  • 1417 Horace Parlan / Hi-Fly
  • 1425 Keith Copeland / Round Trip
  • 1445 Reuben Brown / Blue and Brown

 「アバウト」があったりなかったり、アポストロフィーが付いたり付かなかったり、そんな『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』をスティープル・チェイスで、ホレス・パーランやキース・コープランドにリューベン・ブラウンが取り上げました。


1417 Horace Parlan / Hi-Fly

 スティープル・チェイス立ち上げから作品を残してきたホレス・パーランは、1984年録音作品を最後に、計10枚の作品を残して。このレーベルを去りました。そのパーランが1978年2月に録音したアルバムに6曲が追加され、「1417」との規格番号で発売されたのがこのアルバムです。ダグ・レイニーのギター、ウィルバー・リトルとの3人での演奏の中に、『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』が入っています。

 ピアノとギターにベースというトリオでの『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』の演奏は、三つの楽器が心地よく溶け合い、この曲の隠れ名演とも言える良さとなっています。


1425 Keith Copeland / Round Trip

 スティープル・チェイスのハウス・ドラマーとして重要な役割を担ったキース・コープランドの、このレーベルでの2枚目のリーダー作品がこのアルバムです。ベースとギターの3人での演奏で、『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』も演奏しています。

 ドラムス、ギター、ベースでの演奏ならではのものしようとの意気は感じますが、焦点の定まらない演奏に感じます。


1445 Reuben Brown / Blue and Brown

 リューベン・ブラウンのスティープル・チェイスでの2枚目のリーダー作品は、ソロ・ピアノとなり、そこに『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』も入っています。  

 落ち着いた音量で深みのある演奏となっている、このリューベン・ブラウンのソロ・ピアノでの『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』には、聴き入る魅力があります。私にはスティープル・チェイスでしか縁のないピアニストですが、リューベン・ブラウンはかなりの実力者と感じました。


【ついでにフォト】

2006年 香港

2025年4月27日掲載