
- 1141 Horace Parlan / Musically Yours
- 1439 Dick Oatts / Standard Issue
- 1486 Dave Ballou / The Floating World
『メモリーズ・オブ・ユー』は、「1983年に100歳で世を去ったピアニスト、ユービー・ブレイクがのこした名作(20世紀ジャズ名曲大事典より)」とのことです。私はストリングスとのクリフォード・ブラウンや、コロンビアでのモンクで親しんできた曲です。ジャッキー・バイアードの演奏も良かったです。そしてスティープル・チェイスには、ホレス・パーランやディック・オーツ、そしてデイブ・バルーが、『メモリーズ・オブ・ユー』を演奏しています。
1141 Horace Parlan / Musically Yours
ホレス・パーランのスティープル・チェイスでの7枚目の作品は、ソロ・ピアノとなりました。1979年11月にコペンハーゲンで録音したこのアルバムに、『メモリーズ・オブ・ユー』が収録されています。
この美しいバラードを前にすると、ピアニストはソロで演奏したくなるのでしょう。しかしそれは、個性と存在感があるピアニストで、曲を愛する者だけに許されることなのでしょう。ここで『メモリーズ・オブ・ユー』を演奏するホレス・パーランは、まさにそんな方であります。
1439 Dick Oatts / Standard Issue
サド・ジョーンズ/メル・ルイスのビッグ・バンドでお馴染みのサックス奏者ディック・オーツは、スティープル・チェイスに10枚以上のリーダー作品を残しています。その2枚目のアルバムに、『メモリーズ・オブ・ユー』が収録されています。おそらくは1997年に行われたコンサートを収録したもので、カルテットでの演奏です。
さりげなさの中に優しさを込めてのディック・オーツのサックスの響きには、安らぎすら感じます。
1486 Dave Ballou / The Floating World
アメリカの大学で音楽を教えながら演奏活動も行っているトランペッターのデイブ・バルーが、スティープル・チェイスに残した4枚目のアルバムに、『メモリーズ・オブ・ユー』が収録されています。2010年1月1日の録音で、カルテットでの演奏です。
美しくひっそりと響くトランペットは、この曲の良さを引き出したものです。この曲ではピアノのジョージ・コリガンと二人での演奏を選んだデイブ・バルー、なかなかのものでした。
【ついでにフォト】

2006年 香港
2025年4月6日掲載