
- 1262 Ron McClure Quartet / McJolt
- 1313 Steve LaSpina / New Horizon
- 1443 Scott Colley / This Place
スティープル・チェイスを支えていたベーシスト、ロン・マクルーアとスティーヴ・ラスピナにスコット・コリー、この3人のリーダー作品です。
1262 Ron McClure Quartet / McJolt
1941年アメリカのニューヘイブンで生まれたロン・マクルーアは、1980年代後半から2000年にかけてだけでも、スティープル・チェイスで25回のレコーディングを行なっています。その中でのリーダー作品は9枚、その最初となるのが、1989年12月に録音されたこのアルバムです。ジョン・アバークロンビーにリッチー・バイラークが加わってのカルテットでの演奏です。
アバークロンビーにバイラークを前面に立ての演奏に聴き入り、強さを入れながら全体をまとめるマクルーアに感心する作品です。バイラーク作の『McJolt』でのアップテンポ、マクルーア作の『Broken Dreams』でのスローな演奏に、そんな良さを感じます。
1313 Steve LaSpina / New Horizon
1954年にテキサス州ウィチタフォールズで生まれたスティーブ・ラスピナは、1980年代後半から2000年にかけてだけでも、スティープル・チェイスで17回のレコーディングを行なっています。その中の6回がラスピナのリーダー作品で、1992年に録音されたこのアルバムが、その最初のものです。ピアノにマーク・コープランドが参加しての、カルテットでの演奏です。
ラスピナ作の曲が並んでいる中の終盤に、アルバム名にもなっている『New Horizon』が登場します。日本人には教科書名で知られていますが、ここでは穏やかな中に刺激がある演奏を楽しめるものです。バッキングなのか、ベース・ソロなのか、そんなラスピナの演奏は、魅力的なものです。
1443 Scott Colley / This Place
1963年にLAで生まれたスコット・コリーは、1990年代前半から2000年にかけてだけでも、スティープル・チェイスで16回のレコーディングを行なっています。その中に一つだけ、コリーのリーダ・セッションがあります。1997年9月に行われたレコーディングは、テナー・サックスにバス・クラリネットのクリス・ポッターが参加し、ドラムスはビル・スチュワートでの、トリオによるものでした。そこから生まれたのが、このアルバムです。
演奏曲リストを見ますと、私の場合はやはりコルトレーン作の『Mr. Day』に注目します。1960年10月24日のアトランティックでのセッションで演奏され、アルバム「Coltrane Plays The Blues」に収録された曲です。
このスコット・コリーのアルバムでの『Mr. Day』では、クリス・ポッターがコルトレーンの演奏を土台にしながら、なんとか自分の演奏にしようと取り組んでいる様子が聴ける演奏となっています。またスコット・コリーがソロを撮る場面での、彼のイマジネーションの広がりには感心します。
【ついでにフォト】

2006年 香港
2025年3月16日掲載