046

  • 1138 David Friesen / Paths Beyond Tracing
  • 1161 Red Mitchell Quintet / Chocolate Cadillac
  • 1267 Mike Richmond / Dance for Andy

 マイク・リッチモンド、デヴィッド・フリーゼン、レッド・ミッチェル、こんなベーシストがスティープル・チェイスにリーダー作品を残しました。


1138 David Friesen / Paths Beyond Tracing

 デヴィッド・フリーゼンは、1970年代から数多くのリーダー作品を発表しているベーシストです。スティープル・チェイスでは、デューク・ジョーダンとケニー・ドリューの作品に参加したのちに、このリーダー作品をフリーゼンは残しました。フリーゼンひとりでの演奏、ベースと共に、バンブー・フルートも演奏しています。

 一日の流れを描いているかのこのアルバムの、冒頭に収録されているのは『Song In The Night』です。全てがフリーゼン作の9曲の中で、最も長い9分ほどの演奏です。冒頭にベースとバンブー・フルートの多重録音で暗くなり静かな光景をそっと描き、その後にベースの弦の揺れを感じるほどのピッツィカートで、人々の行動を描いているような演奏です。この後に8曲が続いていく作品です。


1161 Red Mitchell Quintet / Chocolate Cadillac

 ベーシストのレッド・ミッチェルは1940年代終わりから活動している、ジャズファンにはお馴染みの方です。1968年からは欧州を拠点に活動し、このスティープル・チェイスにも2枚の作品を残しています。最初のがリー・コニッツとのデュオ作品、そしてこのミッチェル単独名義のアルバムです。1976年12月の録音で、ホレス・パーランやアイドリュース・シュリーマンなどが参加しての、クインテットでの演奏です。

 タイトル曲が最後に収録されています。甘ったるい曲名だし、なんでこうなるのジャケですが、演奏はブルージーでハードバップで、メンバーの力演とミッチェルの余裕すら感じる凄みで、なかなかの演奏となっています。


1267 Mike Richmond / Dance for Andy

 スティープル・チェイスでお馴染みのベース奏者マイク・リッチモンドですが、最初のリーダー作品はアンディ・ラヴァーンとの共同名義、2作目はラリー・シュナイダーとの共同名義のものでした。3作目がこのアルバムで、マイク・リッチモンド単独名義でのリーダー作品です。ラリー・シュナイダーも参加しての、カルテットでの演奏です。

 全9曲の中の中間に、リッチモンド作のタイトル曲があり、10分の熱演となっています。シュナイダーのソプラノ・サックスからの鋭いフレーズが印象に残り、またマイク・リッチモンドのバンドをまとめる力にも感心する演奏です。


【ついでにフォト】

2006年 香港

2025年3月15日掲載