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  • 1316 Paul Bley / Caravan Suite
  • 1372 Ronnie Cuber Quartet / In a New York Minute
  • 1470 George Colligan / Small Room

 「デューク・エリントンが、彼の楽団のトロンボーン奏者、ファン・ティゾールと共作したアフロ・キューバン・ジャズの先駆的作品(20世紀ジャズ名曲大事典より)」というこの曲は、やがて多くのジャズ・ミュージシャンに愛されるスタンダードへとなっていきました。スティープル・チェイスで設立から30年が経過した1990年代中盤から、この曲が取り上げられました。


1316 Paul Bley / Caravan Suite

 ポール・ブレイと言えばECMという方も多いでしょう。確かに10枚以上の作品をポール・ブレイは、ECMに残しました。

 ポール・ブレイと言えばスティープル・チェイスという方は、あまり多くないと思います。しかし彼はスティープル・チェイスに、18枚のリーダー作品を残しているのです。

 スティープル・チェイスと言えばポール・ブレイ、その13枚目のスティープル・チェイスでのリーダー作品で、『キャラヴァン』が演奏されています。ピアノ・ソロでのポール・ブレイの『キャラヴァン』は、スティープル・チェイスでの初『キャラヴァン』となります。

 『Caravan Suite』として4つに分けて、計33分の演奏となっています。ブレイのエリントンへの畏敬の念による即興演奏のによる怒涛の33分に、圧倒され感動しました。これはスティープル・チェイスの名場面の一つと言えるのでしょう。


1372 Ronnie Cuber Quartet / In a New York Minute

 幅広い分野でバリトン・サックスを演奏しているロニー・キューバーの、スティープル・チェイスでの2枚目のリーダー作品です。カルテットでの演奏のこのアルバムは、1995年4月に録音されたもので、『キャラヴァン』が収録されています。

 この曲のリズミカルな面の魅力を活かし、バリトン・サックスの音色の魅力を響き渡せている、ロニー・キューバーの好演『キャラヴァン』が聴けます。


1470 George Colligan / Small Room

 主にピアニストとして活躍のジョージ・コリガンですが、マルチ楽器奏者でもあるようです。1990年代半ばからコリガンはスティープル・チェイスで演奏を残すようになり、この時期のスティープル・チェイスを支えたピアニストと言えるのでしょう。ピアノ・ソロでの演奏となったこのアルバムは1998年9月に録音されたもので、『キャラヴァン』が収録されています。

 コリガンのスティープル・チェイス5枚目のリーダー作品となるこのアルバムは、このレーベルでの彼の初ソロ・ピアノ作品です。結構な意気込みでレコーディングに臨んだとみえて、この『キャラヴァン』ではコリガンならではのリズム感覚を大胆に導入し、メロディを浮き上がらせ、気合の演奏となっています。


【ついでにフォト】

2006年 香港

2025年3月11日掲載