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  • 1339 Stanley Cowell / Angel Eyes
  • 1390 Larry Schneider / Freedom Jazz Dance
  • 1398 Lee Konitz / It’s You

 マット・デニスの名曲でブルース・バラードの傑作(20世紀ジャズ名曲大辞典より)であるこの「エンジェル・アイズ」です、スティープル・チェイスでは設立から20年が過ぎた1990年代半ばにこの曲を取り上げたアルバムが登場しました。


1339 Stanley Cowell / Angel Eyes

 スタンリー・カウエルのスティープル・チェイスでの5枚目のリーダー作品は、ピアノ・ソロ作品となりました。1993年4月の録音のこのアルバムに、「エンジェル・アイズ」が収録されています。

 憂いのこの曲に宝石の輝きを加えてのピアノだけでの見事な演奏、素敵なものです。


1390 Larry Schneider / Freedom Jazz Dance

 1990年代からのスティープル・チェイスを支えた一人のテナーマンのラリー・シュナイダーの、スティープル・チェイスでの6枚目のリーダー作品は、トリオでの演奏です。スティープル・チェイスのハウス・ミュージシャンと言えるスティーヴ・ラスピーナとキース・コープランドとの演奏です。1996年3月録音のこのアルバムに、「エンジェル・アイズ」が収録されています。

 酒場の喧騒を感じさせるトリオでの演奏では、ラリー・シュナイダーのサックスがこの曲を魅力を絞り出しています。


1398 Lee Konitz / It’s You

 リー・コニッツといえばスティープル・チェイス、とならないのが一般的です。それでもこのレーベルに10枚を超えるリーダー作品を、リー・コニッツは残しています。その6枚目のこのアルバムに、「エンジェル・アイズ」が収録されています。1996年3月に録音されたこのアルバムは、ロン・マクルーアとビリー・ハートとの、トリオでの演奏です。

 生きていくことの意味を噛み締めているかのリー・コニッツのサックスには、この方にしか演奏できない深さがあります。私には、リー・コニッツといえばスティープル・チェイスです。


【ついでにフォト】

2006年 香港

2025年2月18日掲載