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  • 1234 Gary Bartz Quartet / Monsoon
  • 1240 Junior Cook Quartet / The Place to Be
  • 1260 Billy Harper Quintet / Destiny Is Yours

 ゲーリー・バーツ、ジュニア・クック、ビリー・ハーパーといったテナーマンが、スティープル・チェイスからリーダー作を発表しました。


1234 Gary Bartz Quartet / Monsoon

 数多くのリーダー作品を発表しているゲーリー・バーツ、また1970年代はマイルスのグループでの活動も印象的なゲーリー・バーツですが、スティープル・チェイスでは3作品でその演奏が聴けます。まずゲスト参加したのが、1973年7月録音のジャッキー・マクリーンの作品でした。他の2枚がゲーリー・バーツのリーダー作品で、最初のものがこのアルバムです。バッチ・レイシーというピアニストが参加しての、カルテットでの演奏です。

 ゲイリー・バーツ作のタイトル曲ではカルテットの勢いある演奏を楽しみ、続く「ソウル・アイズ」ではバーツのしっとりしたサックスを楽しめる、なかなかのアルバムです。


1240 Junior Cook Quartet / The Place to Be

 ホレス・シルバーやブルー・ミッチェルのグループでの演奏が印象的なジュニア・クックは、ウィキペディアによれば9枚のリーダー作品を残しています。ジャズランドからのアルバムが印象的ですが、スティープル・チェイスに3枚残したリーダー作品もなかなかのものです。その最初のこのアルバムでは、ピアノのミッキー・タッカーが参加してのカルテットでの演奏です。

 心に染み入るサックスの響きの「Over The Rainbow」に聴き惚れるアルバムです。


1260 Billy Harper Quintet / Destiny Is Yours

 多くのジャズミュージシャンと共演を重ねているビリー・ハーパーは、スティープル・チェイスに4枚のリーダー作品を残しており、その最初のものがこのアルバムです。トランペットのエディ・ヘンダーソンが参加してのクインテットでの演奏です。

 ビリー・ハーパーらしい仕掛けが楽しめる「 My Funny Valentine」では、ハーパーのサックスの音色を存分に楽しめます。ここではエディ・ヘンダーソンがお休みです。


【ついでにフォト】

2012年 ペナン マレーシア

2025年1月30日掲載