
- 1265 Ben Besiakov Trio / You Stepped Out of a Dream
- 1276 Bertha Hope / In Search of Hope
- 1282 Kevin Hays Quintet / SweetEar
コペンハーゲン生まれのベン・ベシャコフ、ロサンゼルス生まれのバーサ・ホープ、ニューヨーク州生まれのケヴィン・ヘイズ、スティープル・チェイスでこの3人のピアニストがリーダー作品を発表しました。
1265 Ben Besiakov Trio / You Stepped Out of a Dream
スティープル・チェイスではダグ・レイニーの作品での演奏で知られているベン・ベシャコフですが、このレーベルにリーダー作品も残しています。1990年にトリオでの録音となったこのアルバムには、『You Stepped Out of a Dream』が収録され、アルバム名にもなっています。この曲はジュディ・ガーランドが主演した1941年映画「ジークフェルド・ガール」で使用されたもの(20世紀ジャズ名曲大事典より)で、『夢からさめて』の邦題で知られています。
快調で歌心たっぷりの、ベン・ベシャコフの『夢からさめて』です。
1276 Bertha Hope / In Search of Hope
エルモ・ホープとの結婚でも知られるバーサ・ホープは、1967年にエルモが亡くなって以降は音楽活動の場がない状態のようでしたが、50歳代半ばの1990年から10年間ほどで4枚のリーダー作品を発表しました。最初の2枚はスティープル・チェイスからのもので、ここで取り上げるのは1枚目のものです。ベースで参加しているウォルター・ブッカーが、どうやらバーサ・ホープの2番目の夫のようです。ドラムスはビリー・ヒギンズが参加してのトリオで1990年に録音されたこのアルバム、タイトル曲はバーサ・ホープとウォルター・ブッカーの共作と、クレジットされています。
軽快にスイングする演奏の『In Search of Hope』には、なぜだか深みも感じました。
1282 Kevin Hays Quintet / SweetEar
多くのリーダー作品を残しているケヴィン・ヘイズ、スティープル・チェイスには3枚の作品を残しています。その最初のものがここで取り上げているもので、サックスのヴィンセント・ハーリング、トランペットのエディ・ヘンダーソンが参加しての、クインテットでの演奏です。
夕暮れに感じる寂しさを表現しているかのタイトル曲では、サックスとトランペットの音色をイカしたもので、クインテットでの演奏の醍醐味を感じます。
【ついでにフォト】

2006年 香港
2025年6月1日掲載