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5-31
ECM-1174
Keith Jarrett G.I. Gurdjieff: Sacred Hymns


JAZZDISCO.org から

ECM 1174 G.I. Gurdjieff – Sacred Hymns — Keith Jarrett 1980
Keith Jarrett, piano; Georges Ivanovitch Gurdjieff, composer.

Tonstudio Bauer, Ludwigsburg, West Germany, March, 1980

Reading Of Sacred Books
Prayer And Despair
Religious Ceremony
Hymn
Orthodox Hymn From Asia Minor
Hymn For Good Friday
Hymn
Hymn For Easter Thursday
Hymn To The Endless Creator
Hymn From A Great Temple
The Story Of The Resurrection Of Christ
Holy Affirming-Holy Denying-Holy Reconciling
Easter Night Procession
Easter Hymn
Meditation


このアルバムについて
(WikipediaよりGoogle翻訳をそのまま引用)

GI グルジェフ: 聖なる賛美歌は、 1980 年にECMレーベルからリリースされた、ピアニストのキース・ジャレットが演奏した、ジョージ・グルジェフとトーマス・デ・ハルトマンによって書かれた音楽のアルバムです。

背景

 ジャレットのグルジェフへの関心は 1960 年代にさかのぼり、チャールズ ロイドとの関係にまでさかのぼります。チャールズ ロイドは当時「グルジェフの攻撃を受けて」おり、グルジェフの本をジャレットが読んでいました。ジャレットは最終的にグルジェフの著作と音楽に没頭し、後者はロシアの作曲家トーマス・デ・ハルトマンによって編曲された。ある時点で、ロンドン・グルジェフ財団のメンバーがジャレットにグルジェフの音楽の一部を録音するよう提案し、ジャレットはそれを受け入れた。結果として得られた録音は、デ・ハルトマンによって記譜されたグルジェフの音楽が一般に公開された最初の機会となった 。そして、音楽を主流の聴衆の注目を集める上での主要な触媒でした。

 ジャレットは後に次のように振り返っている。「やるかやらないかそれで十分だった. でもそれは人格を消滅させる訓練でもあった. いわゆるグルジェフの世界では, 人格はポジティブなものではない.私の個性で音楽を。」 (当然のことながら、ジャレットはアルバムでの即興の使用をほぼ完全に控えていた 。または他の人がそれを反駁した)


感想

 本「新版 ECMの真実」から、この作品に触れている箇所(p252)を引用する。

堀内
この頃のジャレットは、音楽表現に際して自分のエゴはできる限り消して、いわば音楽の精霊が通りすぎるための透明の媒体になることを目指していた。そのことは武満徹さんとの対談でも自ら語っているのですが、もう音楽を私有することはやめたというんですね。1980年録音のグルジェフの作品集ですでにそうした意識のありようは感じられましたが、その後のバッハの録音でこの傾向はさらに深化していきます。

 遠い記憶、困難や辛さの後に訪れる細やかな幸せ、このジャレットの演奏を聴くと、誰でもそんなことが頭に浮かんでくるのではないか。私も決して戻れないそんな想いに浸りながら、この演奏を聴いていた。

 またジャレットのピアノの響きは、乾いた厳しさがあるもので、この点もこのアルバムの素晴らしさと言えよう。

2023年7月12日掲載