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ECM-1754 NS
Kim Kashkashian Hayren
JAZZDISCO.org から
ECM 1754 NS Kim Kashkashian – Hayren: Music Of Komitas And Tigran Mansurian — Robyn Schulkowsky 2003
Kim Kashkashian, viola; Robyn Schulkowsky, percussion; Tigran Mansurian, composer.
Teldec Studio, Berlin, Germany, May, 2000
Havik
Kim Kashkashian, viola; Tigran Mansurian, piano, voice, adapter; Robyn Schulkowsky, percussion; Komitas, composer.
Garun A
Krunk
Chinar Es
Krunk
Hov Arek
Hoy, Nazan
Krunk
Tsirani Tsar
Oror
Antuni
Oror
Kim Kashkashian, viola; Robyn Schulkowsky, percussion; Tigran Mansurian, composer.
Duet For Viola And Percussion
キム・カシュカシャンについて
(ウィキペディアから)
キム・カシュカシャン(Kim Kashkashian, 1952年8月31日 アメリカ合衆国ミシガン州デトロイト – )はクラシック音楽のヴィオラ奏者。両親はアルメニア系である。現在はドイツ在住。強靭なボウイングに支えられた幅広い表現力により、バロックから現代音楽まで幅広いレパートリーを得意としている。
略歴など
略歴
1952年、アメリカ合衆国ミシガン州デトロイト生まれ。ピーボディー音楽院でワルター・トランプラー、カレン・タトルにヴィオラを学ぶ。1980年にミュンヘン国際音楽コンクールで3位入賞。1980年代にギドン・クレーメル主宰のロッケンハウス音楽祭の常連となり、1988年にギドン・クレーメルらと録音したモーツァルトのヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲などにより知られるようになる。
教育者としては、フライブルク音楽大学で後進の指導にあたっている。日本での演奏活動については、1995年に来日している。その後2009年5月、東京国際ヴィオラコンクール審査員として14年ぶりに来日した。
音楽と録音について
現代音楽の初演を多く果たし、近代以降の作品を多く録音しているが、バッハ、モーツァルト、ブラームス、シューマンなども非常に評価が高い。ただし他の楽器からの編曲作品はほとんど録音していない。
アルメニアについて
(ウィキペディアから)
アルメニア共和国(アルメニアきょうわこく、アルメニア語: Հայաստանի Հանրապետություն)、通称アルメニアは、ユーラシア大陸の南コーカサスにある内陸国である。面積は約2万9800平方キロメートル、人口は約296.8万人、公用語はアルメニア語。首都はエレバン。
概要
西アジアのアルメニア高原に位置し、西はトルコ、北はジョージア、東はアゼルバイジャンと事実上の独立国であるアルツァフ共和国、南はイランとアゼルバイジャンの飛び地ナヒチェヴァンと国境を接する[6。古代の文化遺産を持つ、複数政党制・民主主義の国民国家である。同国は発展途上国であり、人間開発指数(2018年)では81位にランクされている。経済は、主に工業生産と鉱業に基づいている。ユーラシア経済連合、欧州評議会、集団安全保障条約機構に加盟している。
アルメニアは西暦301年、キリスト教を民族(アルメニア人)および国家(当時はアルメニア王国)として最初に受容し[1]、アルメニア使徒教会は現代に至るまで存続している。アルメニア文字は西暦405年にメスロプ・マシュトツによって作成された。
1991年、ソビエト連邦の解散に伴い、現代のアルメニア共和国が独立した。その傍ら、ナゴルノ・カラバフをめぐってアゼルバイジャンと、アルメニア人虐殺に対する歴史認識をめぐってトルコと激しく対立しており、幾度となく紛争が発生している。1991年に独立を宣言したアルメニア人が多数派を占める事実上の独立国アルツァフ共和国(ナゴルノ・カラバフ)を支持している。しかし、2020年ナゴルノ・カラバフ紛争では事実上敗北し、支配下に置いていたナゴルノ・カラバフの大部分をアゼルバイジャンに返還することとなっている。
感想
本「新版 ECMの真実」から、この作品に触れている箇所(p250)を引用する。
堀内
ニュー・シリーズで大きな役割を担っている演奏家のひとり、ヴィオラのキム・カシュカシャン、彼女もアルメニアのバックグラインドを持つ人ですが、やはり喪失した自分のルーツ、原点、そこまで辿っていくための旅、という意識を感じます
キム・カシュカシャンのヴィオラとティグラン・マンスリアンのピアノを軸にして、マンスリアンやコミスタス作の曲を演奏している作品である。
上記のJAZZDISCO.org の記載が私には分かり難く感じるが、とにかく以下のようだ。
キム・カシュカシャン(ヴィオラ)
ティグラン・マンスリアン(作曲、ピアノ、声)
ロビン・シュルコフスキー(パーカッション)
コミスタス(作曲)
ヴィオラとピアノが静かに美しく響き渡り、天使と悪魔の物語に心を踊らす少女の様子が浮かんでくる演奏と、私は感じた。中盤に登場する「Hoy, Nazan」という曲、Google翻訳では「こんにちはナザン」と訳されたが、この演奏を聴いて私の中に浮かんだ少女の希望に溢れた笑顔が、強く印象に残った。
2023年6月29日掲載