5-29
ECM-1850/51 NS
Tigran Mansurian, Kim Kashkashian Monodia
JAZZDISCO.org から
ECM 1850/51 NS Tigran Mansurian – Monodia — Kim Kashkashian, Leonidas Kavakos, The Hilliard Ensemble, Jan Garbarek, Munchener Kammerorchester, Christoph Poppen 2002
Kim Kashkashian, viola; Munchener Kammerorchester, Christoph Poppen, conductor; Tigran Mansurian, composer.
Himmelfahrtskirche Sendling, Munich, Germany, November, 2001;
Propstei St. Gerold, Austria, January, 2002
“…And Then I Was In Time Again”: I Allegro, Quasi Recitando
“…And Then I Was In Time Again”: II Lento, Cantando
Leonidas Kavakos, violin; Munchener Kammerorchester, Christoph Poppen, conductor; Tigran Mansurian, composer.
Concerto For Violin And Orchestra
Kim Kashkashian, viola; Jan Garbarek, soprano sax; Tigran Mansurian, composer.
Lachrymae
Kim Kashkashian, viola; The Hilliard Ensemble: David James, countertenor; Rogers Covey-Crump, Steven Harrold, tenor; Gordon Jones, baritone; Tigran Mansurian, composer.
Confessing With Faith: I Moderato, Recitando
Confessing With Faith: II Andante
Confessing With Faith: III Lento Sostenuto, Semplice
ティグラン・マンスリアンについて
(ウィキペディアより)
ティグラン・マンスリアン(英語: Tigran MansurianまたはTigran Mansuryan, 1937年1月27日 -)は、レバノン生まれのアルメニア人作曲家。
経歴
1937年、レバノンのベイルート生まれ。1947年にアルメニアに移住し1956年からはエレバンに居住している。1956年から1960年にエレバンのロマノス・メリキアン音楽大学でエドゥアルド・バグダサリャンに師事する。1960年から1965年にはエレバン音楽院でラザルス・サリャンから作曲を学び、1960年から1967年まで大学院で学んだ。
エレバン音楽院で1967年から1986年まで近代音楽理論、1987年から作曲を教え、1992年から1995年まで音楽院の校長を務めた。近年、教職を離れ作曲に専念している。
感想
ティグラン・マンスリアン作の曲を中心に、ヴィオラのキム・カシュカシャンの演奏が中心となり、曲によりクリストフ・ポッペン&ミュンヘン室内管弦楽団、そしてヒリヤード・アンサンブルやヤン・ガルバレクなどが参加している、2枚組1時間21分の作品である。
本「新版 ECMの真実」から、この作品に触れている箇所(p250)を引用する。
堀内
あとは、ティグラン・マンスリアン、アルメニア人の両親のもとに生まれた作曲家ですが、彼も自分の精神的、文化的源泉をもとめて、古い伝統と現代性との連繋を大きなテーマとしています。
弦楽器の迫力と繊細さを、重く美しく表現した内容であり、1時間21分を存分に楽しんだ。
その奥には「精神的、文化的源泉をもとめて、古い伝統と現代性との連繋」が息づいているのであろうが、そこを理解できなくても、ここでの音の繋がりに気持ちを委ねるのは、素敵な時間である。
2023年6月30日掲載