1999年12月1日掲載
Fats Navarro      The fabulous Fats Navarro
Blue Note原盤      1947年9月録音

 ファッツ・ナヴァロの名前はジャズを聴いている方々には知れた存在ですが、聴いたことがる盤はこれだけの方も多いと思います。アニー・ヘンリー(as)、チャーリー・ラウズ(ts)等が参加しているセクステットと、ワーデル・グレイ(ts)、ケニー・クラーク(d)等が参加しているセプテットでの、二つのセッションで構成され います。共にタッド・ダメロン(p)が参加しており、重要な役目を発揮しています。この2つのセッションは、ブルー・ノートの1531・1532の2枚の作品に分かれ て収録されていましたが、私が持っているCDでは1枚に、そしてセッション順に収録されています。クリフォード・ブラウン・スタイルの生みの親と言われる彼の演奏が、楽しみです。

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 聴くことが少ないビ・バップなのですが、たまに聴く時は新鮮な気持で楽しめます。ましてやナヴァロのピンと張 り詰めた香豊かなペットの響きですので、この盤はなおさらですよ。14曲収録されていますが全てに別テイクがあるため、実質的には7曲だと言えます。どちらのセッションもナヴァロのペットと共にサックス2本が好演しているのですが、ヘンリーとラウズの方がより各自のソロを楽しめるものになっています。ダメロンのピアノが殆どバッキングに徹しているのが少々残念ですが、ダメロン作の7曲で示される彼の存在感は見事ですね。 欲を言えば、スロー・ナンバーが聴きたいとこですが、贅沢ですかね。