- 1011 Duke Jordan / Flight to Denmark
- 1016 Kenny Drew / Dark Beauty
- 1017 Tete Montoliu / Catalonian Fire
スティープル・チェイスがアルバム制作を始めてすぐに、人気ピアニストとなる3人が登場しました。ジョーダンにドリュー、そしてモントリューはスティープル・チェイスの看板となっていきます。
1011 Duke Jordan / Flight to Denmark
ジャズの話の中で「雪景色」と言ったら、この作品になります。スティープル・チェイスに20枚を超すリーダー作品を残すことになるデューク・ジョーダンの第1作、マッズ・ヴィンディングとエド・シグペンとのトリオ作品、まさに大ヒット作です。
柔らかいのに深みがあるジョーダンのピアノ演奏の魅力が詰まっていて、ジョーダン作の名曲やスタンダードなど曲の良さがあり、マッズ・ヴィンディングのベースの好サポートも加わり、名盤の誕生となりました。
1016 Kenny Drew / Dark Beauty
スティープル・チェイスの16作目となるアルバムの中で、ケニー・ドリューはなんと9作品で演奏しています。2枚目の単独リーダー作品となるこのアルバムは、ニールス・ペデルセンとアルバート・ヒースとのトリオでの演奏です。このドリューのアルバムとジョーダンの「雪景色」、この2つのアルバムの好セールスで、スティープル・チェイスの経営は軌道に乗ったことでしょう。
軽快に「Run Away」なる曲、続いてゆったり穏やかにドリュー作のタイトル曲、この出だしの2曲で心を持っていかれます。これまた名盤となりました。
1017 Tete Montoliu / Catalonian Fire
スティープル・チェイスに15枚のリーダー作品を残したテテ・モントリュウーの、初スティープル・チェイス作品です。そして日本で彼の名が広まるきっかけとなった作品です。ニールス・ペデルセンとアルバート・ヒースとの、トリオでの演奏です
繊細さとスピード感が豊かに同居するモントリューのピアノ演奏が流れるこの作品で、それまでは「知る人ぞ知る」存在のモントリューから、人気者モントリューへとなっていきました。
【ついでにフォト】
2013年 ペナン マレーシア
2025年1月7日掲載