- 1005 Paul Bley and Niels-Henning Ørsted Pedersen / NHØP
- 1006 Jackie McLean featuring Dexter Gordon / The Meeting
- 1010 Kenny Drew and Niels-Henning Ørsted Pedersen / Duo 2
デンマークの大学生であったニルス・ウインターが立ち上げたスティープル・チェイスの経営を支えた30枚、その2回目は上記の3作品を取り上げます。
1005 Paul Bley and Niels-Henning Ørsted Pedersen / NHØP
ニルス・ウインターがペデルセンとドリューのデュオ作を1973年4月2日に録音してから3ヶ月後に、このペデルセンとポール・ブレイのデュオ作品が録音されました。ドリューとのアルバムの販売成績を知る前のレコーディングだけに、プロデューサーとしてのニルス・ウインターの構想に、「デュオ」というものが強くあったのでしょう。
インタープレイの凄みと刺激と楽しさが詰まっている演奏です。ポール・ブレイが仕掛けペデルセンがそれに呼応し、その逆もあり、聴き所豊かなアルバムです。
1006 Jackie McLean featuring Dexter Gordon / The Meeting
スティープル・チェイスからコペンハーゲンはモンマルトルでの3作目は、ジャッキー・マクリーンとデクスター・ゴードンの共演者となりました。1973年7月20-21日の演奏を収めたアルバムで、ドリューにペデルセンにアレック・リールといった、強力なリズム陣を従えてのステージです。
冒頭にマクリーンによるメンバー紹介がありますが、これだけで快演が伝わってくるようです。簡単な打ち合わせだけで始まったステージだと思いますが、ハードバップの熱気にあふれたステージです。なおこのアルバムが、デクスター・ゴードンのスティープル・チェイス初登場作品となります。
1010 Kenny Drew and Niels-Henning Ørsted Pedersen / Duo 2
ドリューとペデルセンのデュオ作品が大ヒットとなり、すぐさま第2弾が制作されました。1974年2月の録音です。
二番煎じどころか前作とは違ったピアノとベースのデュオの魅力を引き出しているところが、この作品のヒットした理由でしょう。楽しく優雅に、哀しみをさらりと、素敵な演奏です。
【ついでにフォト】
2013年 ペナン マレーシア
2025年1月6日掲載