- 1184 Jimmy Raney and Doug Raney / Nardis
- 1265 Ben Besiakov Trio / You Stepped Out of a Dream
- 1290 Dexter Gordon/Benny Bailey Quintet Round Midnight
スティープル・チェイスで聴ける「ホワッツ・ニュー」の後半は、上記の3枚を取り上げます。
1184 Jimmy Raney and Doug Raney / Nardis
ギタリスト親子の父親ジミー・レイニーは1927年生まれ、息子のダグ・レイニーは1956年生まれ、このアルバムが録音された1983年3月7日では55歳と26歳であります。二人の名前がリーダー格としてクレジットされたアルバムは、(マハール集計では)スティープル・チェイスに3枚あります。その中の2枚は、デュオ作品で、その1枚に「ホワッツ・ニュー」が収録されています。
この6分38秒の「ホワッツ・ニュー」は、愛おしいメロディを2本のギターが朗らかな笑顔で演奏しているのを感じるものです。このアルバムには他にもスタンダードと言える曲が収録されており、ゆったりした気分で聴ける1枚です。
1265 Ben Besiakov Trio / You Stepped Out of a Dream
デンマークのピアニストのベン・ベシアコフは、多くのミュージシャンと演奏してきた方です。スティープル・チェイスにも数枚のリーダー作を残しており、この1990年頃録音のアルバムがその最初のものです。スティープル・チェイスでお馴染みのベーシストのロン・マクルーアとドラマーのキース・コープランド、この二人とのピアノ・トリオ演奏です。このアルバムに「ホワッツ・ニュー」が収録されています。
ベースが朴訥にこのメロディを奏で、暖かさと優しさのピアノ演奏へと続き、心が落ち着く8分半であります。
1290 Dexter Gordon/Benny Bailey Quintet Round Midnight
スティープル・チェイスの顔と言うべきデクスター・ゴードンがトランペットのベニー・ベイリーを加えてのクインテットで演奏したこのアルバムは、1991年頃に発売チオなりましたが、録音は1974年秋のようです。アルバム名の名曲や「星影のステラ」と共に、「ホワッツ・ニュー」も演奏されています。
太く渋いテナー・サックスが悲しげにメロディを奏で、その後ろで元気づけるかなトランペットが流れて、演奏が始まり、そして進んでいきます。ベニー・ベイリーのソロとなると、自分の気持ちを突き刺すようなトランペット演奏となり、これはこれで楽しめるものです。そして前半とは色合いを変えてのゴードンのサックスとなり、ジャケット同様の雰囲気ある8分半が終わります。
【ついでにフォト】
2011年 マレーシア ペナン タイプーサム
2024年12月14日掲載