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  • 1048 Kenny Drew Trio / Morning
  • 1072 Lee Konitz Quartet / Jazz à Juan
  • 1083 Niels-Henning Ørsted Pedersen Trio / Trio 1: Live at Montmatre

 この曲について、「20世紀ジャズ名曲大事典」(SJ社、2001年)には次のようにあります。

ハンガリー出身の作曲家ジョセフ・コスマが書いた曲に詩人のジャック・プレベールが詞をつけ、ジュリエット・グレコの歌で大ピットしたシャンソンの名曲。1950年にジョニー・マーサーが英語の詞を書き、ビング・クロスビーやジョー・スタッフォードなどが録音したが、どれもあまり売れず。50年代に入ってから、ロジャー・ウイリアムスのピアノやナット・キング・コールのボーカルで一挙に米国でも存在感を増すことになった。

 1499までのスティープル・チェイスには、この名曲が収録されているアルバムが8枚あります。ここでは上記の3枚について、紹介していきます。


1048 Kenny Drew Trio / Morning

 ケニー・ドリューがスティープル・チェイスでの盟友ニールス・ペデルセン、そしてベルギーのギタリストであるフィリップ・カテリーンと録音した、アルバム『Morning』に収録されています。1976年の初頭の録音です。ドリューとペデルセンというお馴染みコンビに加わったフィリップ・カテリーンのギターが良い色付けとなっています。演奏時間は10分34秒です。

  初期のスティープル・チェイスにドリューは数多くのアルバムを残しており、その中でこのアルバムは目立ちませんが、隠れた人気盤であります。


1072 Lee Konitz Quartet / Jazz à Juan

 スティープル・チェイスのリー・コニッツは日本では話題に登りませんが、2000年頃までのスティープル・チェイスに10枚上のリーダー作を残しており、欧州ではそれなりの評価となっているようです。1974年7月26日のフランスはアンチーブで行われたジャズ・フェスティヴァルでの演奏を収めたアルバム『Jazz à Juan』に、この「枯葉」が収録されています。メンバーはマーシャル・ソラールにペデルセン、そしてダニエル・ユメールという名手であります。


1083 Niels-Henning Ørsted Pedersen Trio / Trio 1: Live at Montmatre

 上記2つの「枯葉」演奏に参加しているニールス・ペデルセンのアルバム『Trio 1』にも、12分38秒の「枯葉」が収録されています。これは1977年10月にコペンハーゲンで行われたジャズ・フェスティヴァルでの演奏で、ギターのフィリップ・カテリーンとドラムスのビリー・ハートとの演奏です。ペデルセンとハートの野太い演奏に、エレクトリック・ギターで刺激的な演奏のカテリーンが印象的です。ケニー・ドリューと「枯葉」を演奏するカテリーンも良いものですが、ここでのカテリーンもなかなかであります。

 それにしてもスティープル・チェイスでのペデルセンとハート、強い存在感であります。


【ついでにフォト】

2004年 香港

2024年12月11日掲載