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  • 1033 Clifford Jordan and the Magic Triangle / Firm Roots
  • 1037 René McLean / Watch Out
  • 1058 Eddie “Lockjaw” Davis / Swingin’ Till the Girls Come Home

 スティープル・チェイスでリーダー作品を発表したテナー・サックス奏者を順番に取り上げていく企画の2回目、その4人目から6人目の3人は、以上の方々です


1033 Clifford Jordan and the Magic Triangle / Firm Roots

 スティープル・チェイスに6枚のリーダー作品を残したクリフォード・ジョーダン、その第一弾がこのアルバムです。盟友シダー・ウォルトン、サム・ジョーンズ、そしてビリー・ヒギンズとの、豪華リズム陣との演奏です。

 このアルバムはクリフォード・ジョーダンのサックスの魅力をたっぷり味わえるのと同時に、リズム陣のキレのある演奏にも酔えるものです。その意味ではウォルトンをフューチャーしてのリズム陣だけでの演奏の「Voices Deep Within Me」も、このアルバムの聴き所と言えるのでしょう。


1037 René McLean / Watch Out

 生涯を通してもリーダー作品は3枚のルネ・マクリーンですが、私が聴いたのはこのスティープル・チェイス作品だけです。ですからどうしても、あのお方の息子さん、との私のイメージになってしまいますが、ルネ・マクリーンは演奏活動の墓にも教育活動に力を入れていたとのことです。

 ルネはこの作品で、テナー・サックスの他にもアルトやソプラノ、そしてフルートも演奏しています。私にはフルートで幻想的な演奏となった「Aida」が、今のお気に入りです。


1058 Eddie “Lockjaw” Davis / Swingin’ Till the Girls Come Home

 エディ・ロックジョー・デイヴィスといえば、1940年代から活躍しているテナー・マンで、亡くなる1980年代まで作品を発表していた方です。そのデイヴィスが、スティープル・チェイスにリーダー作品を残した6人目のテナー・サックス奏者となります。

 このアルバムでは、有名スタンダードが並ぶ中に、デイヴィス作の「Locks」という曲があります。ホンキーな気分たっぷりの曲で、デイヴィス節を堪能できる演奏です。決してジャズ界のスターではなかったデイヴィスですが、ミュージシャンからもリスナーからも愛されてきたデイヴィス、その理由が分かる1曲です。


【ついでにフォト】

2013年 ペナン マレーシア

2025年1月26日掲載