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  • 1265 Ben Besiakov Trio / You Stepped Out of a Dream
  • 1291 Larry Schneider Quartet / Just Cole Porter
  • 1336 Louis Smith Quintet / Silvering

 コール・ポーター作の有名曲で、数多くのミュージシャンが取り上げています。ぱっと思いつくだけでも、クリフォード・ブラウンにロリンズ、歌ものならアニタ・オデイにサラ・ヴォーンといった感じです。

 2000年頃までに発売された500枚ほどのスティープル・チェイスの中にこの曲を取り上げているアルバムは、5作品あります。ここでは上記の3枚を取り上げます。


1265 Ben Besiakov Trio / You Stepped Out of a Dream

 ベン・ベシアコフはデンマークのピアニストで、堅実なミュージシャンであります。リーダー作品はスタントに3枚ほどありますが、最初のものは、このスティープル・チェイス作品です。ベースのロン・マクルーアとドラムスのキース・コープランド、スティープル・チェイスのハウス・ミュージシャンとのトリオでの演奏作品に、この「恋とは何でしょう」が収録されています。

 リズミカルで迫力あるピアノ・トリオでのこの曲の演奏には、ジャガイモから作るシュナップスが喉を通る時の心地よさがあります。


1291 Larry Schneider Quartet / Just Cole Porter

 人気テナー・サックス奏者のラリー・シュナイダーのコール・ポーター集ですので、当然のように「恋とは何でしょう」が収録されています。アンディ・ラヴァーン、マイク・リッチモンド、キース・コープランドといったスティープル・チェイスを支えているミュージシャンとの演奏です。

 ハードバップの醍醐味を堪能しながらのこの「恋とは何でしょう」の演奏は、ビールをチェイサーにしながらのシングルモルトのウィスキーの味わいのようです。


1336 Louis Smith Quintet / Silvering

 スティープル・チェイスのトランペッターのルイ・スミスが、1994年に発売したアルバム『Silvering』で、「恋とは何でしょう」が演奏されています。ヴォン・フリーマンが参加しての、クインテットでの演奏です。

 これまたハードバップの熱気の「恋とは何でしょう」での演奏には、ルイ・スミスとフォン・フリーマンのベテランの辛みたっぷりのぶつかり合いを楽しめ、辛口バーボンのファイティング・コックのような味わいがあります。


 スティープル・チェイスで「恋とは何でしょう」が聴けるアルバムには、次の2枚があります。

1346 Kenny Werner / Copenhagen Calypso

1390 Larry Schneider / Freedom Jazz Dance


【ついでにフォト】

2013年 ペナン マレーシア

2025年1月4日掲載