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  • 1107 Albert Dailey Trio / That Old Feeling
  • 1217 Khan Jamal / The Traveller
  • 1243 Boulou Ferré Quartet / Confirmation

 2000年頃までに発売されたスティープル・チェイスの作品500枚ほどの中に、「ボディ・アンド・ソウル」が収録されているのは、9作品あります。その2回目では、上記の3作品を取り上げます。


1107 Albert Dailey Trio / That Old Feeling

 ピアニストのアルバート・デイリーは多くの大物ミューシャンと共演してきました、Wikipediaによれば、リーダー作品は5作品となっています。スティープル・チェイスにはこの1枚のリーダー作品を残し、ウォルト・ディッカーソンの作品にも参加していました。

 バスター・ウィルイアムスとビリー・ハートによるこのピアノ・トリオ作品に、「ボディ・アンド・ソウル」が収録されています。かなり崩したこの曲の捉え方でアルバート・デイリーは演奏し、少々荒い演奏にも聴こえますが、それが彼の個性なのでしょう。


1217 Khan Jamal / The Traveller

 ヴィブラフォン奏者でマリンバ奏者のカーン・ジャマルは、1960年代にはサン・ラやサニー・マレイのバンドで演奏し、1970年代以降はその活動を広げていったようです。Wikipediaによれば20枚ほどのリーダー作品を残しているジャマルですが、スティープル・チェイスには3枚のリーダー作品を残しています。その最後となるアルバム『The Traveller』に、「ボディ・アンド・ソウル」が収録されています。
 ベースのジョニー・ダイアニ、ドラムスのリロイ・ローとの演奏で、ジャマルはこの曲の美しさをヴィブラフォンで存分に表現しています。


1243 Boulou Ferré Quartet / Confirmation

 ブールー・フェレが弟のエリオス、ベースのイェスパー・ルンゴー、ドラムスのエド・シグペンと組んでのこのアルバムに、「ボディ・アンド・ソウル」が収録されています。コペンハーゲンのチボリ公園内の会場で、1986年5月25日に行われたコンサートでの演奏です。

 この時期のスティープル・チェイスのギタリストといえばブールー・フェレであり、マヌーシュ・ジャズといえばブールー・フェレを思い浮かべる人も多いことでしょう。ここではその辺りの彼の特徴は控えめにして、美しいこの曲に向き合っています。14分間の演奏で、間延びした感は歪めないのですが、それなりの演奏であります。


【ついでにフォト】

2006年 香港

2024年12月17日掲載