2000年3月13日(月)の新聞から

トップ記事

日経「三和・東海・あさひ銀統合、来春にも、共同持ち株会社、総資産100兆円超、国内2位、大手4陣営に再編」

読売「三和と東海・あさひ統合へ、銀行再編来春めど、最終調整、総資産世界3位に」

朝日「10−12月GDP 1.4%減少、2期連続マイナス、個人消費なお低迷、東証一時600円下落」

 メガバンク統合については朝日も1面で取り上げています。この翌日には2001年4月に金融持株会社を設立するとの発表がありましたが、結果的には実現しませんでした。交渉過程で東海・三和が合弁による統合を提案し、あさひはそれでは三和に飲み込まれるとの危機感を抱き、それに営業戦略の違いもあり、頓挫したのでした。
 あさひは2003年に大和と合併しりそな銀行隣、三和と東海は東洋信託を加えて経営統合しUFJ銀行となりました。


この日の朝日新聞から

気になった記事
 17面のコラム 経済気象台に「ゼロ金利解除への動き」との記事があります。

日本でのゼロ金利政策とは、バブル崩壊後最悪の経済状況の中で、1999年2月に日銀が無担保コール翌日物金利を史上最低の0.15 %に誘導することを決定したのが始まりでした。当時の速水総裁が「ゼロでも良い」と発言したことから、ゼロ金利政策と呼ばれました。

 しかしながらゼロ金利政策には副作用もあり、この記事の時にはITバブル景気だったこともあり、ゼロ金利が一時解除されました。しかしながらIT景気はあっという間に消え去り、ゼロ金利が復活したのでした。その後2006年に再び解除されましたが、2008年の一連の世界金融危機でまた復活したのでした。


目にとまった広告
 最終面には、三井みらい生命の広告があります。「私には、私の これ1本!」との宣伝文句で、「これ1本」という商品を説明しています。生命保険・損保保険は合併の連続なのですが、三井みらい生命も同様の道を辿り、今現在は三井住友海上あいおい生命保険という会社となっています。


TV欄を見ると
 どのニュース番組でも、前日の名古屋国際女子マラソンで高橋尚子選手が優勝し、シドニーオリンピックへの出場を決めたことを、扱っております。因みに三紙共に、高橋選手のことを1面で報道しておりました。