1996年4月8日(月)の新聞から

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日経「財投 使い残し10兆円 運用低迷響く、95年度過去最大、収支悪化は必至」
 財政投融資が戦後の日本の発展に寄与してきた事は事実です。しかしこの資金預託入り口には郵便貯金・簡易保険・国民年金および厚生年金資金の三つで成り立っており、これが年金を今のようにしてきたのでした。その後に多くの批判を受けて、2001年には年金は財投から外れて自主運用となりました。

読売「慰安婦基金、一時金7月支給開始、韓比台300人対象、一律200万円が有力」
 女性のためのアジア平和国民基金によるものです。

朝日「末野社長を明日にも査察、大阪国税局 住専資金解明急ぐ、裏金流用の脱税容疑、関連会社も同時に」
 難波の借金王 末野謙一氏が率いた末野興産によるもので、この年の11月に末野興産は破綻しました。私はこの騒動の時のTV報道が、新幹線に乗り込もうとする末野謙一氏にインタビューを試みる場面が強く印象に残っています。穏やかな口調で報道陣をかわす末野謙一氏、その周りの人は堅気ではない雰囲気で「そのくらいにしとけや」と報道陣にドスをきかせていました。YouTubeにその場面が無いのが残念です。


この日の朝日新聞から

気になった記事
 7面国際面に「楊貴妃ヒント 牛乳風呂営業、非難モーモー、中国」との見出しがあります。牛乳業者が始めたものですが、「成金や公費を使った役人の奇形消費を助長するだけ」との非難が強いとのことです。中国の商魂はすごいですね。


目にとまった広告
 3面下に「定評あり! 語学辞典は白水社」との広告があります。いくつもの語学辞典を紹介していますが、その中に「イタリア料理用語辞典」「フランス料理用語辞典」がありました。この両国に修行に出て行く日本人の多さを、これから感じました。


TV欄を見ると
 日テレ20:00からの「スーパーテレビ特別版」の内容紹介に、「3億円犯人はA少年」とのものがありました。テレビでの三億円ものは、事件から40年以上過ぎた今でも人気テーマであります。