1990年12月17日(月)の新聞から

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いつもなら朝刊を対象にするのですが、今回は休刊日の関係で朝刊がなく、従って夕刊を見てみます。

日経「日朝、来月から国交交渉、まず平壌、次は東京、償い 核査察 論議認める、議題4項目で合意、予備会談」

読売「日朝、本交渉開催で合意、1月下旬にまず平壌で、経済 国際 議題に、第3回予備交渉」

 この本交渉は1991年1月から2002年10月まで、計12回行われました。本交渉とは別ですが、2002年9月の小泉首相の電撃平壌訪問で、北朝鮮は拉致を認め、翌月15日には5人の拉致被害者の帰国となりました。それから2週間後にマレーシアのKLで12回目の本交渉が行われましたが、これが最後となったのです。

朝日「稲村元長官が修正申告、株利益か8億超す、元秘書の売買と同時期」
 1986年第三次中曽根内閣で環境庁長官になった稲村利幸氏のことです。仕手筋集団「光進」による国際航業株買い占めに絡み、総額約28億円の利益を得たもののその所得を隠した事件です。この月に在宅のまま起訴、翌月に議員辞職、裁判では1997年に懲役3年、罰金3億円の有罪が確定しました。出所後は政界と関わることは無かったとのことです。


この日の読売新聞から

気になった記事
 2面に「英PPI会長を逮捕、山水電気の筆頭株主、ロンドン警視庁」とあります。PPI社は事実上の倒産状態にあり、逮捕容疑はインサイダー取引とのことです。
 私は1981年から20年近くサンスイのアンプを愛用していて、山水電気の行く末を心配しておりました。支援を受けた会社が次々と破綻していったのです。1989年のPPI、1991年に香港セミテック、1999年に香港の嘉域集團有限公司からの支援となったのですが、2011年に支援がなくなり、苦境が決定定期に。2012年に民事再生法、2014年にはついに東京地裁より破産手続開始の決定を受けました。

目にとまった広告
 23面社会面の小さな広告は、㈱アンターク本舗のもので、「タバコではありません。煙を吸うノドのクスリです」とあります。タバコ箱から1本のタバコが飛びだしているイラストがあり、キングサイズで270円、医薬品とのことです。商品名は書いてませんでしたが、1959年より発売しているネオシーダのことのようです。ネオシーダは現在でも発売されておりますが、一時はその有害性をマスコミが取上げたこともあったようです。

TV欄を見ると
 フジ深夜0:40に「出たMONO勝負」という番組があります。出演は河合奈保子と鳥越マリ、司会は愛川欽也と八木亜希子です。ネットで調べたところ、フジサンケイグループのディノスが運営する通信販売は1971年から始まっており、そのテレショップ番組として、この出たMONO勝負は1987年から始まったとのことです。この番組がいつ終了したかは不明でしたが、その機能はCSのディノスチャンネルに受け継がれているとのことです。