1974年5月29日(水)の新聞から

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日経「石油ヤミカルテル起訴、東京高検、石連・12社と17人、生産制限し5回値上げ、行政指導関係なし」

読売「石油ヤミカルテル起訴、価格協定 生産調整、石連と12社17人、東京高検、行政指導は影響ない。密田会長は不起訴」

朝日「石油カルテルで起訴、東京高検、石連と12社 業界幹部17人、価格・生産は違反、行政指導には触れず、販売は不起訴、ほぼ公取告発通り」

 狂乱物価を引き起こした要因の一つとされる本件は、様々な視点から注目を浴びました。裁判は、生産については東京高裁で無罪、価格については1984年に最高裁で有罪となりました。
 ちなみに12社とは、出光興産・日本石油・太陽石油・丸善石油・共同石油・大協石油・キグナス石油・九州石油・三菱石油・昭和石油・シエル石油・ゼネラル石油です。この12社は吸収合併等を経て、現在では7社になっています。


この日の朝日新聞から

気になった記事
 3面に「故障発見するから安全、原子炉論議で森山長官、変な答弁で紛糾」とあります。この発言を受けて社会党委員は「審議を侮辱するものだ」として、参院商工委員会を退席しました。
 与野党の中に技術系の議員がいて、どこ寄りでもない議論が積み重ねられてきたならば、日本の原発は違ったものになったのでしょう。

目にとまった広告
 15面スポーツ面にアイコンという会社の広告があります。サン・ミゲルの日本総輸入販売元としてのものであり、「世界のビール」とうたい、サン・ミゲルのロゴを使っています。
 香港とマレーシアに住んでいた私は、フィリピン生まれのこのビールのお世話になっていました。
 このアイコンという会社について調べたところ、恐らくは今のアイコン・ユーロパブという、世界のビールとシールドを輸入している会社のことだと思います。
 ビールのサン・ミゲルに関しては、2009年にキリンビールが株式取得したため、アイコン・ユーロパブでは扱っておりません。

TV欄を見ると
 夜の部はドラマ全盛時代であります。特にフジテレビは3連発。20:00「銭形平次、主演 大川橋蔵」、21:00「みちくさ、主演 あおい輝彦」、22:00「特捜記者、主演 芦田伸介」との具合です。