1973年12月19日(水)の新聞から

トップ記事

日経「幅広い経済協力で合意、三木特使・エジプト大統領、スエズ改修に2億8千万ドル、年2%の低利で、イ軍撤退要求も盛る、合意議事録」

読売「スエズに2億8千万ドル、三木特使 合意議事録に調印、商品援助も拡大、中東解決に積極協力、サダト大統領訪日受託」

朝日「年明に二次規制、石油2法、衆院通過、卸売にも標準価、生活法修正、国が情報流す義務」
 国民生活安定緊急措置法と石油需給適正化法が修正可決されたとのこと。この年の10月6日に第四次中東戦争が勃発、10日後にOPECが原油公示価格を70%値上げを発表、翌日にはOAPECが原油生産の段階的削減を発表し、日本をオイルショックが襲い、その対策としてこの2法が成立したのです。


この日の日経新聞から

気になった記事
 9面産業面の小さな記事に「提携に正式調印、米サウスランド イトーヨーカ堂」とあります。「米流通界で成長ぶりが注目されているコンビニエンス・ストアのサウスランド(ダラス)」が、日本進出にあたって、イトーヨーカ堂と提携したのです。
 サウスランドとは何なのだと思い調べると、セブンイレブンのことでした。因みに日本1号店は江東区の豊洲店で、1974年5月15日に開店しました。


目にとまった広告
 出版物広告にKKベストセラーズの「頭の悪い奴は損をする 銀座のユダヤ人 藤田田」とあります。日本マクドナルドは1971年に1号店を開き、この時期は創業期ながらマクドナルドの名前は日本で知れ渡っていたので、広告は、マクドナルドの藤田田とした方がが良いのではと思いました。調べてみると前年に「ユダヤの商法 世界経済を動かす」という本を藤田氏は出版しベストセラーにしていたとのことです。因みに「銀座のユダヤ人」とは藤田氏自ら称していたとのことです。


TV欄を見ると
 NHK UHFという局があります。番組の8割は、NHK総合と同じもの。UHFのNHKを調べてみると、かなり濃い内容でした。
 かなり要約して言うと、1956年からスタートし、実験局の色合いが強いものです。当初はカラー放送のため、続いて難視聴地域解消のため、そして放送大学開校への実験でした。1975年に一度中断しましたが、近年では8Kスーパーハイビジョンのための実験としてNHK UHFは機能しております。