1968年8月12日(火)の新聞から

トップ記事

日経「大規模投機は出ず 週明け 意外に冷静、ポンド不安定な動き、マルク急騰後軟化」
 フラン切り下げの影響が心配されていましたが、大きな動きは無かったとの記事です。

読売「豪雨禍広がる、五千余戸に浸水、北陸・信越、黒部・常願寺川など決壊」
 今ではゲリラ豪雨と呼ばれるようなものであったとのことです。幸いにも亡くなった方はいませんでした。

朝日「欧州市場 慎重なスタート、フラン切下げへの反応、ポンド下落後戻す、マルクも急騰し反落」
 朝日新聞がこれをトップにするのは意外な感じですね。


この日の日経新聞から

気になった記事
 2面のコラム「記者手帳」に「安保支持へタレント動員」との見出しがあります。自民支持は42%だが、安保支持は15%とのこと。そこで自民はタレントを集めて意見を聞く会を計画して、既に伴淳三郎や江戸家猫八が出席をとなっていると書いてあります。この1969年はタレント議員が増えていた時期でありました。その力を「意見を聞く会」にも使うとは、安保に対してなりふり構わぬ自民の姿が見えます。


目にとまった広告
 7面半分を使って、旭ダウの広告があります。「旭ダウは、木材、金属、紙に代わるプラスチック素材を研究開発、石油化学を中心にした材料革命を推進します」と書かれています。一般向け製品としてサランラップがあげられていて、これはクレラップよりやや遅れて1960年に日本で発売されました。アメリカのダウ・ケミカルの製品であり、日本ではダウ・ケミカルと旭化成の合弁会社旭ダウが製造販売していたのだと思います。現在では旭ダウという会社は存在しませんが、その辺りの経緯は掴めませんでした。今日本でサランラップは、旭化成ケミカルズが製造し、旭化成ホームプロダクツが販売しています。


TV欄を見ると
 日テレ 21:30の「新婚さん旧婚さん」という番組があり、出演はなべおさみと生田悦子です。これは前月から始まったテレビドラマで、全14話あったとのことです。因みに「新婚さんいらっしゃい!」は、いまのテレ朝で1971年から始まりました。