1964年7月9日(木)の新聞から

トップ記事

日経「生産者米価決まる、一万千一円(百五十キロ)、現行の千七百九十七円高、徹夜の折衝で決着」

読売「生産者米価きまる、政府・与党 調整つく、一万五千一円に(150キロ当たり)、史上最高(一七九七円)の値上げ」

 生産者米価は戦後に米を市場に供出させるために、政府が米価審議会通して適正な米価算定行い、生産費の上昇に対応して生産者米価をスライドさせていました。その後のインフレなどで米価に割安感が生じ、1960年からは生産費に加えて都市との所得格差を抑えるために所得補償分を加えた生産者米価が設定されるようになりました。その後、1969年の自主流通米制度の開始、1972年の米の小売価格の自由化、1993年の平成の米騒動及びミニマムアクセスを前提として米の輸入自由化受け入れ、翌1994年の食糧法導入によって米価決定に市場経済の論理が大きく関わるようになっていきました。
 以上はウィキペディアからの引用ですが、私の子供の頃の記憶では、毎年この時期に農協や農協系議員が国会に押し掛けていた記憶があります。

朝日「池田参戦見通し濃厚、あす自民党総裁選挙、佐藤派・藤山派 いぜん強気」
 結果は池田242 佐藤160 藤山72票で、第1回で過半数に達し、池田氏の三選となりました。


この日の日経新聞から

気になった記事
 5面に「ハワイ松下設立、あすから業務を開始」とあります。販路拡大のためであり、海外販社はアメリカ,ハンブルグに続き三番目とのことです。


目にとまった広告
 6面中小企業面にある小さな広告は東京ローソク製造のもので、「ローソクは冨士櫻」とあります。この会社は1924年に創業され、今では様々なタイプのキャンドルを作っています。神仏向ロウソクは、今でも「冨士櫻」というブランドで販売されています。


TV欄を見ると
 TBS18:30「ニュースコープ」に載っている名前は、田英夫です。氏は共同通信の記者を経て、1962年10月から放送を開始した同番組の初代キャスターとなり、日本でのニュースキャスターの先駆け的存在でした。1968年まで同番組に関わり、その後は政治家になっていきました。私は政治家の氏しか知りません。