1958年11月27日(木)の新聞から

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日経「明年度税制改正答申案成る、臨時税制委員懇談会、減税に3つ(五百六十七億、六百二十四億、七百六十四億)の案、所得・事業税を中心に、地方財政一部補てん有力」
 結果どうなったのかですが、533億円との資料がネット上にありました。


読売「皇太子妃、正午、お名前発表、両陛下へ直ちにあいさつ」

朝日「皇太子妃、正午ころに発表、きょう両陛下を訪問」

 前日にこの日の発表がアナウンス、この日の10:00から皇居内で岸首相が議長になって皇室会議が開かれ全員一致で決まり、11:30 宇佐美宮内庁長官が発表されました。日清製粉社長令嬢の正田美智子さんでした。この日の夕刊には美智子さんの写真を多数掲載され、その経歴も紹介されています。当然ながら事前に把握していたのでしょう。


この日の日経新聞から

気になった記事
 1面のコラム「記者手帳」に、皇太子妃発表に関する赤城官房長官の苦心が載っています。首相謹話の起章で頭を痛め、「昔なら勅語奉答文を起章する専門家がいたんだが、いまはどうなっているんだろう」「もしも官房長官が起章しなければならないようなことになれば、いくら名分でも一文字間違えれば進退伺いものだ」との発言を載せてます。


目にとまった広告
 TV欄下の小さな広告に「チキン弁当、大評判の¥100、電(84)0027」とありますが、店の名前等はありません。
 
チキン弁当をキーワードにしてネットで調べたところ「天皇陛下が好んで食べるチキン弁当」とあり、これかと思いましたが、ここでのチキン弁当は1964年に日本食堂が販売し今でも好評な駅弁であり、違ったもの。
 結局分からずでしたが、今の貨幣価値にすれば1500円ほどですので、高価なお弁当のようです。


TV欄を見ると
 どの局もこの日は皇太子妃に関する番組が並んでいました。