1957年5月11日(土)の新聞から

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日経「公定歩合再引上げ、景気はどう変わる、調整期に入る、物価 一般に弱含み予想、国際収支 年内に赤字解消か」
記事には、これは景気の行き過ぎにブレーキをかけるためのディスインフレ政策であり、その狙いは外国為替収支の均衡の回復とのことです。
 さてこの記事にあるディスインフレ政策ですが、これは経済の規模を縮小させずにインフレーションを収拾するものであり、第2次世界大戦後,生産の復興を促進しながら戦後インフレーションを抑制する政策として、イギリスをはじめ各国で採用され、日本でもドッジ・ラインの一環として 1949年に実施されました。しかし実際には、単に深刻なデフレーションを引起さない程度に徐々にインフレーションを収拾するとの政策が多かったとのことです。以上はブリタニカ国際大百科事典からの引用です。
 ではどのようになったかっというと、神武景気は翌月には終わり、なべ底不況へと突入して生きました。


読売「公労協 けさから実力行使、国鉄三百ヶ所で、社党も全議員を応援、貨車は全面運休か、東京地本 客車も混乱の恐れ」

朝日「国鉄、きょう実力行使、ダイヤ混乱し客車にも響くか、総評 支援体制を強化」

 この国鉄の実力行使は、春闘の処分に対する抗議であり、二日間続きました。東京では客車への混乱は防げましたが、地方ではそうもいかなかったようです。


この日の朝日新聞から

気になった記事
 最終面の東京版に、「アラ! 辛口だわ・・・、銀座 お嬢さんのカクテル教室」との記事があります。全日本バーテンダー協会が後援して、銀座四丁目のクッキングスクールが行ったものです。記事にある写真では、二十歳そこそこの女性10名が笑顔で写っています。


目にとまった広告
 4面にインド国際航空の広告があります。「空の旅は私にお任せ下さい、スーパーコンステーションサービス」として、「東京ーボンベイーロンドン」という航路を載せています。この会社はエア・インディアでしょう。1950年代に日本に乗り入れ、世界各国の航空会社の中では最も早い時期から日本人客室乗務員を採用している、とのウィキペディアでの解説です。


TV欄を見ると
 KRテレビ19:00からの「落語」では、「林家正蔵の芝居風呂」となっています。ここでの正蔵は8代目、俗にいう彦六の正蔵のことです。また芝居風呂は上方落語の滑稽落語です。