1955年12月16日(金)の新聞から

トップ記事

日経「目立つ財閥系の進出、金融機関 預金 貸出とも著增、商社 メーカーと一体で系列強化へ、外国為替 生保でも食込む」 
 戦後のGHQによる財閥解体は、1952年のグリーンメーラーが陽和不動産を35%買い占めたのに対して三菱グループが再結集して全株最高値で買い取った1952年に、再結束の動きを見せ始めました。1954年の法改正もあり、その流れは増して行き、このトップ記事のような動きに繋がりました。

読売「日本の国連加盟除外、新事態にどう対処するか、ソ連 日ソ交渉に切札、計算ずくだった急変作戦」

朝日「国連加盟失敗衝く、緊張した国会論議」

 1952年に国連に加盟申請した日本ですが、ソ連などの社会主義諸国の反対により、この記事の1955年などのように加盟が実現しませんでした。1956年10月の日ソ共同宣言とソ連との国交回復によってこの障害がなくなったため、同年12月12日の安保理決議121での承認勧告の後、12月18日の総会における全会一致の承認でもって80番目の加盟国として国際連合に加盟となりました。以上、ウィキペディアからの引用です。


この日の日経新聞から

気になった記事
 9面に「ボーナスで揃えては! ボディ・ビル道具調べ、エキスパンダーは二、三連から」との記事があります。この1955年はプロレス人気があり、第一次ボディビル・ブームが起きた年でした。記事の調査では、エキスパンダー バネ製 三連が510ー930円とのことです。現在ではAmazonで、五連が982円から2897円で発売されています。


目にとまった広告
 3面にくろがね工作所の広告があります。「スチール製机が¥6,500.00(大阪市内渡)」と宣伝しています。この会社は今でも事務所の机・椅子を中心に製品を送り出しており、この広告の現代版は一万円ほどです。


TV欄を見ると
 NHK 19:30からの「パントマイム」の出演は、マルセル・マルソーです。凄い方が出演していましたね。当時は32歳でアメリカで大絶賛を浴びていたマルソーでしたので、この放送を見てパントマイムの道に進んだ方もいたのではと思います。