Jimmy’s Mode
(John Coltrane)
(5分57秒)
【この曲、この演奏】
穏やかなテーマをコルトレーンがテナーで吹き20秒ほどしたところから、5分間のギャリソンのベースだけの世界に入ります。ピッチカートで主の中でアルコでの演奏も混ぜて、聴かせるベース・ソロとなっています。この方は、言葉ではなく態度で示す方であると感じる演奏で、信念の人、誠実な方との印象を持つまでの説得力ある演奏です。コルトレーンと最も長きに渡り活動してきたギャリソンを、存分に感じるスタジオ演奏です。
最後の30秒でコルトレーンのテナーが再登場し、ドラムとピアノのもあらわれてテーマとなり、演奏は終わっていきます。
【エピソード、日本での記者会見、インタヴューから、その8】
7月9日 東京プリンス・ホテル、2階マグノリア・ルーム
早稲田、慶応、立教の「3大学モダン・ジャズ連盟」による共同いたヴュー vol.3 資料17から引用
Q
ブルースについて?
JC
実に素晴らしいものだと思う。
Q
あなたのプレイに影響を与えた人は?
JC
格別に誰とは言えない。私が好きだった人全部に、影響を受けてきたと言える。
Q
モダン・ジャズのこれからの方向、未来について?
JC
私にはわからない。ただ、音楽はこれまでも様々な変化を遂げてきたし、これからも、益々、変貌していくことだろう。
Q
レコード「アセンション」について、あなたは、何も考えていないと言っているが、私には、あのレコードは明白な階級闘争を扱ったものと感じられる。コルトレーン氏は、あのレコードで何を意図したのか?
JC
私は、聴く人がそのように感じとればそれで正しいと思う。聴く人の側で、感じ方の相違があっても、どれが正しいか、誤りであるかということではなく、感じ方は個人個人違っているのが当然で、それで良いと思う。
【ついでにフォト】
2014年 みなとみらい
(2021年10月20日掲載)