The Drum Thing
(John Coltrane)
(7分23秒)
【この曲、この演奏】
コルトレーン作のこの曲は、タイトル通りにエルヴィンのドラムを全面に出す曲となっています。資料07によればこの曲の演奏記録は、このセッションだけです。
この本テイクの前に短い演奏があるとのことですが、カーンヘルドの調査によれば、会話とドラミングだけとのことです。(資料07)
コルトレーンが語る心の宇宙のお話、エルヴィンがそれを絵に仕上げていく、そんな気持ちで繰り返し聴きたくなる演奏です。詳しくは下のベン・ラトリフ氏の解説にあります。
【エピソード、このThe Drum Thingについて】
この曲について資料03に、次の記述がある。
ザ・ドラム・シングは、このバンドが絶頂期を迎えていたことを考えると、不思議に静謐な内容になっている。メロディの繰り返しのない、長いテーマのあと、ベースのペダル・ポイントをバックに、エルヴィンがマレットを手にしてソロをとる。ベースの音が途絶えるとエルヴィンはスティックに切り替え、さらにひとりで数分間にわたってソロを続ける。シンバルはほとんど使っていない。
【ついでにフォト】
2011年 ペナン、マレーシア
(2021年5月17日掲載)