Naima
(John Coltrane)
(7分41秒)
【この曲、この演奏】
1962年とこの1963年の欧州ツアーでの定番演奏曲であるこの曲の登場となります。
コルトレーンがテナー・サックスでテーマを演奏し、マッコイがそれに寄り添うように演奏していく流れが、35秒あたりでコルトレーンが突然に吹くのを止めました。ピアノ・ソロの様相となるのですが、マッコイはどうしたら良いのか分からない状態です。それでも1分過ぎからはトリオとしてまとまってきて、合わせて2分強のピアノ演奏です。そしてコルトレーンが登場し、気持ちを絞り出すように5分近くを吹き、演奏は終わっていきます。何事も無かったようなコルトレーンの演奏ですが、何かのトラブルがあったことでしょう。
【エピソード、1963年のミシェル・デロームのインタヴュー記事 その8】
デローム
優れた作曲家であることは重要だと思いますか? 例えばセロニアス・モンクのような?
コルトレーン
ああ、絶対にそうだ! ミュージシャンたるもの、そうあるべきだよ。自分で曲を書けるようにならないと。
「ジャズ・オット」誌、一九六三年一二月号(資料04より)
【ついでにフォト】
2015年 みなとみらい、横浜
(2022年11月23日掲載)