Chasin’ the Trane
(John Coltrane)
(10分45秒)
【この曲、この演奏】
これまでコルトレーンがライブで何度も演奏されてきたこの曲が、ショウボートでのオープニング曲になったようです。
トリオでの演奏です。そして観客が持ち込み機材で収録したものあり、ここではベースの音が聴き取れないものです。そのためブートレグCDで聴くと、テナーのコルトレーンとヘインズのデュオでの演奏のようです。落ち着きのコルトレーンと、暴れたくてしょうがないヘインズがテーマを演奏し、そのまま二人で10分を超える熱演となっています。6分過ぎからのコルトレーンがサックスで雄叫びを上げているかの場面からが、ヘインズとの絶妙な演奏と言えるでしょう。その演奏が8分30秒あたりからコルトレーンが怒涛の世界に突き進み、ヘインズは少し控え気味になっていき、演奏は終わりへ向かっていきます。
聴けただけでありがたいものです。
【エピソード、1963年のショウボート出演】
フィラデルフィアにある名門ジャズ・クラブのショウボートに、コルトレーンは1963年に次の2回出演した。
6月10日から6月15日
8月19日から8月25日
この両方の出演期間中に、観客が録音機材を持ち込んで収録した録音がある。
【ついでにフォト】
2005年 香港
(2023年2月14日掲載)