My One And Only Love
(R.Mallin – G.Wood)
(4分57秒)
【この曲、この演奏】
フランク・シナトラの歌の大ヒットで有名になったバラードの名曲中の名曲(資料14)で、コルトレーンの演奏記録は本セッションだけです。
このセッションでは10回ほど演奏されていますが、最後まで収録されたのは2回でした。資料07によれば「最後まで演奏の2回」の中で、アルバムに収録されたのは最初のテイク8とのことです。
さて内容ですが、コルトレーンがピアノとベースと共に、この曲をアドリブなしに演奏、そしてドラムが入ると今度はハートマンが登場し感動の歌い上げです。何度聴いても飽きない、ジャズ史に残る演奏がここに誕生しました。
【エピソード、制作過程など その2】
1963年2月、日本から戻ったハートマンは、バードランドでコルトレーンのカルテットと共演した。「演奏のあと店も終わって・・・・・おれとコルトレーンとピアニストの3人が残った」とハートマンは振り返る。「その1週間後だよ、彼らとルディ・ヴァン・ゲルダーのスタジオに行ったのは。・・・・・レコーディングには10曲ほど用意してあったけれど、スタジオから皆で出たとき車でラジオを聴いていて、ナット・コールのラッシュ・ライフが流れてきたんだ。この曲、とても良いね、とおれは言った。それで歌詞は全部覚えていなかったんだけど、車の中で歌い出したんだ」
(資料13より)
【ついでにフォト】
2009年 みなとみらい ラ・マシンによるラ・プランセス
(2021年4月21日掲載)